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2003年02月22日

12日目 カトマンズ

2時くらいに目を覚ます、寝まくったからしょうがない。
体調はだいぶ良くなった。
8時半に飯を食いに出かける。大事を取ってお粥を食べる。

少しだけしんどい気もするが外出することにする。
機嫌が悪いためかしらんが誰も声を掛けてこない。
乗り合いテンプーでパタンに行って、チベットキャンプまでのバスを探す。
南に歩いたつもりが東に歩いていた。
しかもだいぶ歩いてから気付いた。さらに機嫌が悪くなる。
金くれ少年も僕の気迫に尻込みしているようで何も言ってこない。
タンカ売りの親父も撃破してバスパークに向かい、
人に聞きまくって乗り合いテンプーにのる。

テンプーはチベット村に行くっぽい方向とは逆に曲がって停車した。
不安になり運転手の兄ちゃんに聞いてみるとイエスと答えるので、
彼を信じてそのまま乗り続ける。
しかし兄ちゃんは英語が話せなかった。
パタンを一周してもとのバス停に帰ってきた。山手線だ。
目的地にたどり着けなかったので、
抗議して金を払わずにもう一回乗せてもらおうと思ったが、
兄ちゃんとそのへんの婦人がネパール語で話しかけてきた。
分かるはずも無い。多分、

(兄ちゃん)「チベット村の近くまで言ったやろがコラ、
 そこで降りないお前が悪い」
(婦人)「そもそもネパール語わからんのに
 テンプー乗ってんじゃねえよこの童貞野郎」

というようなことを言っていたと思われる。
とりあえず20ルピー渡してみるとおつりがかえってこなかった。

別のテンプーに乗って、さっきの最寄り駅で降りる。
チベットキャンプまで歩く。
しかし途中のカーペット屋が軒並み閉まっている。
まさかキャンプの店までは閉まってないやろと思って行ってみたら閉まっていた。
何しに来たんだ俺は。キャンプの人に、こんど買いに行くから、
と約束したのに。。。

どうしようも無いのであきらめて帰る。
人に聞きまくってパタンのダルバール広場行きのバスに乗り、
前声を掛けられたタンカ屋さんに行く。
ハリーポッターみたいな兄ちゃんに出迎えられる。
座って話を聞くと、タンカは思ったより高い。安いのは絵がへたくそだ。
3つ買うからまけてくれいったがポッターは強情だった。
芸術家のプライドもあるだろう。
別の店の相場を見る為にいったん店を出る。

近くの店に入ったら、いかにもインチキ臭い兄ちゃんがいた。
日本に婚約者がいるらしい。
ネパールでこう言っている奴を何人も見たが、
こいつはとくに怪しい。

とりあえず絵を見せてもらうと、
兄ちゃんはエロそうな手つきで絵を見せてくれた。
値段はさっきの店と一緒だった。
迷ったあげく3300ルピーで3捲い購入。結構な買い物だ。

カトマンズに戻ってもろもろのお土産を買う。
帰るふりしてまけさせる作戦を展開して、
カーペット、麻の服、ピンクのタイダイシャツを買う。
いったんホテルに戻って試着してみたら、麻の服小さすぎた。
どうやらサイズを間違えたらしい。
ピンクのタイダイシャツも小さくて、無理矢理着たら破けた。
麻の服を買った店に行って、サイズ大きいのに変えてくださいと
お願いしたら快く応じてくれた。

残りのお金で腕輪とか首輪を買う。
途中、「トモダチ!」といいながら
アイーンやコマネチをしてくる少年がいたので、
本場のコマネチをみせてやると、少年は驚愕の表情を浮かべていた。

買い物を終え、ホテルのレストランで夕食。
スパゲティーを頼んだら見るからに脂っこそうなのがやってくる。
やたら硬い。これ以上食ったらやばそうだが、残すのは忍びない。
残りを全て口に含み、逃げるようにレストランを出て、部屋のトイレに吐いた。
勢い余って胃の中にあったのも半分くらい出す。

2日ぶりにシャワーを浴びる。がお湯が出ない。我慢して水を浴びる。
明日はネパールを離れる。あまり実感がわかない。
お土産屋のおっさんは皆どこかにくめない。
僕がネパールを離れようが、死のうが生きようが、
おっさんはずっとあそこで外国人に声を掛け続けるのだろう。
ダルバール広場のモモ売りの親父も、チャイ売りの親父も、
それを手伝う子供も、金くれ少年も、乞食も、麻薬売りも、
みんないつもと変わらない毎日を過ごすのだ。
世界は広い。僕なんてちっさいものだ。
僕は近くにいる人たちを幸せにできたら良いと思う。

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