2005年11月17日
連載小説 愛の流刑地 1
<連載小説 愛の流刑地①>
その日、中井は製図室にいた。
明日の提出課題がまだ完成しておらず、ここ3日間徹夜続きで、疲労はピークに達していた。
自分に往復ビンタを食らわせて気合を入れなおし、作業に取り掛かろうとしたそのとき、誰かがドアをノックした。
いぶかしげにドアに近づく中井。ドアを開けようとしたそのとき、体が何かに取り付かれたように動かなくなった。
「あのー、ざるそば、お持ちしました」
中井はざるそばを注文した覚えは無かった。
「麺類は、自分の頭で十分です」
<続く>
- by
- at 05:36