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2005年11月26日

連載小説 愛の流刑地 2

出前の親父は、一瞬たじろいだが、ねっとりとした目つきで中井を見据え、こう言った。

「今日私誕生日、献血しよう」

中井は身じろぎもせず、こう言った。

「駅前に、献血ルームがあるよ」

親父はすかさず、こう切り替えした。

「じゃ、行こう」

この深い絶望の中で、中井は、数百ミリリットルの血液を抜くことなど大したことではないと感じたが、理性を取り戻し、静かにこういった。

「僕がしたいのは、献血ではなくて、毛ん血なんです」

<続く>

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