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  2. 連載小説 愛の流刑地 5
  3. 連載小説 愛の流刑地 4
  4. 連載小説 愛の流刑地 3

2005年12月31日

どうしたNHK

さっきまで、NHKの「ゆるナビ」って番組を見ていた。
黒豆煮たり、亡き人の言葉を紹介したりと、なかなか文化的な番組で興味深く見ていた。
番組の最後に、ある女優さんがこういった。

「来年こそ、良い年になりますように」

おいおいおい、ちょっと待て。
今年は良い年じゃなかったってか?
道を歩いていても誰にも教われないくらい平和で、食べる者にも困らないのに、
良い年じゃなかったってか?

頼むよNHK

2005年12月10日

連載小説 愛の流刑地 5

中井は、ひたすら南へと走った。
中井は、ひたすら原へと走った。
中井は、ひたすら清へと走った。
中井は、ひたすら隆へと走った。

<続く>

2005年12月07日

連載小説 愛の流刑地 4

聞き覚えのある声に、思わず足がすくんだ。
まさか赤堂がこんなところにいるわけがない。
そう自分に言い聞かせながらも、中井の足は無意識のうちにその場から立ち去ろうとしていた。
赤堂はそんな中井の気配を察知し、とっさに髪の毛をつかみ、中井を引き戻そうとしたが、どれだけ引っ張っても手繰り寄せている感触が無かった。

中井の髪の毛は、実は1本につながっていて、引き伸ばすと地球を半周するほどの長さになることを、赤堂は忘れていた。

中井は、ひたすら南へと走った。

<続く>

2005年12月06日

連載小説 愛の流刑地 3

中井は献血車の前にいた。
結局、親父の軽やかな営業トークに連れられて、献血につれてこられてきたのだった。

昼間からテレクラに入り浸るようなたたずまいで献血者に乗り込む親父を尻目に、中井は献血者に乗り込めずにいた。

3徹明けの中井の血液は、ポマードよりもじっとりとしていることこの上なく、こんな血液を提供することで、どれほどの役に立てるかが分からなかった。

中井の頭には、3年前の光景が頭に浮かんでいた。

あの時、俺があっちのネジを選んでいれば・・・

このところ毎日思い出すことを、今日もまた、思い出したのだった。

とそのとき、中井の背後から声がした。
「あのすいません、このメガネ、貴方のですか?」

<続く>

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