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2005年12月06日

連載小説 愛の流刑地 3

中井は献血車の前にいた。
結局、親父の軽やかな営業トークに連れられて、献血につれてこられてきたのだった。

昼間からテレクラに入り浸るようなたたずまいで献血者に乗り込む親父を尻目に、中井は献血者に乗り込めずにいた。

3徹明けの中井の血液は、ポマードよりもじっとりとしていることこの上なく、こんな血液を提供することで、どれほどの役に立てるかが分からなかった。

中井の頭には、3年前の光景が頭に浮かんでいた。

あの時、俺があっちのネジを選んでいれば・・・

このところ毎日思い出すことを、今日もまた、思い出したのだった。

とそのとき、中井の背後から声がした。
「あのすいません、このメガネ、貴方のですか?」

<続く>

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