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2008年10月20日

生物と無生物のあいだ

ひょんなことからCapsuleを今更知って、
かっこいいなあと思って聴いている。


Pafumeのプロデュースをしている
中田ヤスタカ氏のユニットで、
Pafumeみたいな音楽をやっている。
ボーカルにはヴォコーダーを使っていて、
こしじまとしこ氏の生声はほとんど聞こえない。


Wikipediaによると、こしじまとしこ氏は、
自分の声にヴォコーダーを使われることに対して、
「抵抗とかそういうのは全然無い」
と言っているらしい。


おそらく、中田氏にとってもこしじま氏にとっても、
ボーカルというのは楽器の一つに過ぎないんだろうなあ
という気がする。


楽曲として言葉があった方がベターだなと思っているけど、
言葉を演奏できる楽器が無いから、
人間の声をうまいことアレンジして楽曲に乗っけてる
という感じなのではないか。


こう書くと、何となく非人間的で冷徹な印象を持つが、
人間を楽器と見なしているのではなく、
楽器を人間と見なしていると解釈すれば、
凄く人間愛が深い人、ということになる。
実際どうなのかは分からない。


以前、Pafumeの歌ってる姿をテレビで見たけど、
何と言うか、気持ちが悪いなあという印象を受けた。
ロボットが踊ってるみたいな、そんな感じだった。
ロボットダンスとはまた違う。


あれは多分、Capsuleのさらに発展版で、
人間の声だけでなく、踊りとか動きとかまでを
楽器(というか表現手段)として
使おうとしているんだろうなあと思う。


中田氏としては、人間の声だけではなくて
人間そのものを自分の音楽の表現手段として
使ってみたかったんではと思う。
それをPafumeに託したのだと思う。


これがもっと発展していくと、
例えば、人間でなくても良かったりするかもしれない。
犬とか猫とか、マネキンとか、自販機とか、
そういうアーティストも出てくるんじゃないかなと思う。


科学が発展して、生き物とそうでないものの境目が
曖昧になってきているために起こる現象の一つなのかなあ。

2008年10月18日

暗闇で性癖を語る

知人と、とある町家のコミュニティハウスで飲んだ。


そこではちょうど、
「電気を付けずにご飯を食べる」
という謎の企画が催されており、
真っ暗な状態で、鍋とご飯とお酒を嗜んでいた。


真っ暗だったからか、参加していた世代が
若者中心だったからか分からないが、
話題が次第にエロの話に移っていった。


テーブルの配置から、何となく2つのグループに
分かれて話をしていたのだが、
2つのグループのどちらもが、エロの話題になり、
お互いに競い合うように話をしていた。


どんないきさつでそうなったか覚えていないが、
こちらのグループにいた、現在大学4年生のA君が
「僕はくすぐりが好きだ」と発言した。


彼はどうやら、くすぐられることで興奮を覚えるらしい。
相手をくすぐるのも楽しいらしい。
愛撫とはまた違うらしい。


なんでまたそんなことが好きなのよ、
と聞いてみると、そこにはインターネットの影響が
あったのだと言う。


A君が最も多感な時期を過ごした中学時代は、
ちょうどインターネットが普及しだした時期と重なっている。


最初はいわゆる普通のエロサイトを見て回っていたのだが
だんだんとそれでは物足りなくなってきて、
マニアックな内容を見るようになった結果、
行き着いたのが、くすぐりだったとのことだ。


僕が中学生の頃の情報源といえば、
友達に借りたビデオか、家におかれていた
週刊現代の巻頭グラビアくらいのものだ。
情報量の違いは圧倒的と言える。


彼の場合、純粋に知的好奇心から
色々なプレイに興味を持っているらしく、
彼女と切磋琢磨しながらレベルの向上に励みたいとのことだ。


自分の性癖について爽やかかつオープンに語れる
A君はとても素敵だった。


その後、ちょうど町家にネット回線がつながっていたので、
A君おすすめのくすぐりビデオを見せてもらった。
「くすぐりに対するリアクションが絶妙で素晴らしい」
とA君から絶賛されていたそのビデオは
まだまだ僕の理解を超えたものであったが、勉強になった。


僕の場合、特に性癖は無いのだが、
もし中学時代に色々な情報を入手していれば
もしかしたらマイベスト性癖に出会うことができたかも
と、ちょっとセンチメンタルな気持ちのまま、帰宅した。

2008年10月13日

じいちゃんのクラウンで事故る

週末、彼女を連れて実家に帰り、
祖父のクラウンを借りて、
恵那の主要な観光地をひとしきり回った。


今まで一度も乗ったことが無かった
恵那峡遊覧船などに乗りながら、
地元の観光資源を改めて再認識した後、
最終目的地である阿木側ダムに到着した。


一旦車を駐車場に入れて、ウロウロした後、
ダムの別の場所に移動するため、再び車に乗り込んだ。


勢い良くバックすると、
「ベコ」
という鈍い音と感触が左前方から伝わってきた。


見ると、隣の車のフロントドアに、
クラウンのバンパーが思いっきりめり込んでいる。


イメージとしては、こんな感じでめり込んでいる。


外に出てみると、
見事にベッコリと隣の車のドアがへこんでいた。


それとは対照的に、クラウンのバンパーは
傷こそついているもののヘコミ一つない。


改めてトヨタ高級車の頑強さに感銘を受けつつ、
呆然と立ち尽くす。


このまま無言で立ち去り、両親および祖父母には
「壁にこすっちゃいました」などと適当に嘘をつこうかと
考えたが、クラウンドライバーの端くれとして
そんなみっともない真似は出来ないので、
きちんとお詫びをすることにする。


とはいえ、色々と大人の事情もあるだろうから、
ひとまず家に引き返し、両親および祖父母と
事態の収拾を相談することにする。


相手に事態を伝えるべく、紙に連絡先を書いて、
相手の車のドアの部分に絆創膏で貼り、立ち去る。

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ヘコミひとつないクラウン


家に到着した後、親父を呼び出して事情を説明。
「あのー、すいません、事故ってしまいました」


親父、困る。そりゃそうだ。
「とりあえずじいちゃんに相談しないとなあ」
といい、祖父の部屋に向かうことに。


祖父は、クラウンに乗り続けて何十年という
生粋のクラウンマニアである。


数年前、クラウンが大幅なモデルチェンジをして、
若者向けの新しいデザインになった際、
そのデザインを嫌って、モデルチェンジ前の
最終モデルをわざわざ買い、それから大事に乗り続けている
クラウンマニアである。


そして祖父は、クラウンマニアであると同時に
神風特攻隊に所属経験のある、骨太軍人でもある。
クラウンのオーディオデッキで軍歌を聞くほどの
生粋の軍人でもある。


どんな鉄拳制裁が待ち構えているかとビビりながら、
祖父の部屋に向い、
「じいちゃんごめん、車ぶつけてしまった」と謝る。


祖父、一瞬顔が曇ったものの、
おだやかな表情で「そうか」と一言。
おもむろに外に出て車を眺めた後、
「怪我が無くてよかった」とだけいった。


その後、とりあえず警察に電話しないと
ということで、警察に電話したところ、
とりあえず警察署まで来てくださいというので、出頭する。


事故ったクラウンを親父に運転してもらいながら
警察に向かう姿は、さながら、婦女暴行事件を起こし、
父親の権力で事態をもみ消すために
警察所長の家に連れられる政治家のバカ息子のごとき気分で
なかなか情けない。


警察署に到着し、事情説明をする。

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警察の調べによると、
相手の車の持ち主はダムの売店で働くおばちゃんらしい。
車の見た目からある程度予測はしていたが、
危なそうな人でなくて良かった。
親父もとりあえず一安心である。


その後、警察と一緒に事故現場に戻る。
パトカーに先導されるのかと思ったら、
パトカーは僕らの車の2、3台後ろからこっそりとついてきた。
警官の配慮なのかもしれない。

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現場に到着するパトカー


事故現場に戻ると、一人のおばちゃんが警察に連れられてきた。
売店一筋40年といわんばかりの素朴なおばちゃんである。


「この度は申し訳ありませんでした」と謝罪すると、
「いえいえ、怪我が無くてよかったです」と
うちのじいちゃんと同じことをおっしゃる。
黙って逃げないでよかったとつくづく思った。


その後、連絡先を交換し合い、
挨拶をして別れる。


親父、車の中で一言、
「お前、事態が収まったら今度阿木側ダム行って
 売店に行ってこい」
こういうのは後味が悪くならないようにすることが
大事なのだそうだ。


幸い、車の保険が僕が運転者であるときにも
適用されるようだったので、相手の車の保障は
保険会社が負担してくれるらしい。
そのかわり、クラウンの保険料が次回以降
上昇することになるらしい。
じいちゃんごめん。


どこかの誰かが、
車のような超危ない乗り物が、
免許さえとれば誰でも運転できるような社会は異常だ
みたいなことを言っていた。


いつになるか分からないが、またおばちゃんに
会いにいこうと思う。

2008年10月03日

体臭

今日、電車に乗っていたら、隣に
メッチャ体臭がきつい男子高校生が座った。


柔道部か相撲部ばりのガタイの良さに、
帰宅部のような特有の覇気のなさを身にまとう彼に、
エアコンかなんかの風が当たるたびに、
1年間ろくに洗わずに使い倒した
台所用ふきんのような香りがこちらに漂ってくる。


2分ほど我慢していたが、どうしても耐えられなくなり、
口で息をすることにした。


すると、臭いは気にならなくなったが、
同じ臭いを吸い込んでいることには代わりがないことに気付き、
小手先の対応策しか思いつかない自分が寂しくなった。


クサい臭いを、「クサいな〜」と自覚しながら吸い込むか、
口で息をすることで臭いは感じないものの
「自分は今、クサい臭いを吸い込んでいるかもしれない」
という疑心暗鬼にとらわれながら呼吸を続けるか、
それが問題だ。


男子高校生は南茨木辺りで下車した。

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