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2008年11月06日

研究ハムニダ

僕は大学で、とある韓国人留学生と一緒に研究をしている。


韓国の高校に通いながら日本の大学を受験し、
卒業後、単身日本に渡ってきた
三浦知良もびっくりのタフガイである。


彼の性格もあるのだろうが、
韓国は日本以上に上下関係が厳しいらしく、
僕に何かを手渡してくれるときに、必ず両手で渡してくれる。


僕はそれが大変恐縮なため、何かをもらうときに
わざと作業をしている振りをして
「そこにおいといて」
と言ってしまうことがある。それくらい丁重だ。


一度、USBメモリを手渡してもらった際、
彼が激しく帯電しており、つかんだ瞬間電流が流れて
「いて!」みたいな感じになり
気まずい思いをしたことがあるが、
それを差し引いても余りある丁重さだ。


韓国には兵役があるのは有名だが、
研究職などをしている場合、特別なケースとして、
軍事に関わる研究活動に携わることで、兵役とみなされる
ケースもあるらしい。
彼は将来それを狙っているらしく、中々ぬけめない性格でもある。


彼は背が低いが意外にいかつい体つきをしており、
手もごついため、結構不器用だったりする。
また、日本語は極めて上手だが、学会発表などになると
どうしても細かい言葉遣いが変になることもあり、
その点、たまに心配になることがある。


こないだ、彼は、基本的に参加が原則の研究会に
アルバイトで欠席した。


ちょうどその日、
「研究会は研究室の方針を決める非常に重要な会議なので
 原則として欠席しないように」
といった指摘がされたため、
これは彼にもきちっと言っておかねばと思った。


研究会終了後、しばらくすると彼が帰ってきた。
なぜか知らないが黒のスーツに黒のシャツ、黄色いネクタイみたいな
富山駅前のホストクラブのようないでたちをしている。


どんなバイトやねん、と聞いてみたら、
韓国の高校生が大学見学に来ていて、
その学生を引率し、説明する仕事をしていたとのことだった。


単身、韓国に渡り、文化や言葉の壁を克服しながら
勉強をしている先輩に説明してもらった学生は、
嬉しかっただろうなあと思った。


同じことを彼に話したら、照れくさそうに笑っていた。


一緒にいい研究をできたらいいなと思う。

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