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2008年11月22日

アメリカンドリーム紀行(1)初日から大事な物無くすの巻

仕事で、カリフォルニアを訪問することになった。自分なりのアメリカンドリームをつかむべく奔走した一部始終を、後学のために記録しておく。


19時発の飛行機で関空からサンフランシスコに向かう。


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搭乗口にいた、ヒゲが長過ぎるおっさん


機内はかなり空いており、隣の席に誰もいなかったので広々使う。肘掛けでほおづえをついていたら、間違って搭乗員呼び出しボタンを押してしまい、気まずい思いをする。


機内誌を読んでみたら、今更BRICSはすげえって話題が載っており、昨今の航空サービスのクオリティの低さを感じるものの、機内食がチキンカツカレーでメチャメチャ美味しく、前言撤回となる。


入国カードが配られたので記入してみると、「貴方は過去にテロ行為や大量虐殺行為に関与したことがありますか」という質問があり驚く。更に、「このカードの平均記入時間は、読むのに2分、書くのに4分、合計6分です」といったようなことまで書かれており、セキュリティに関する気合いの入れようを感じる。


機内のトイレを使ったら、禁煙のマークがあるにもかかわらず吸い殻入れが置いてあった。どういうことやねん。


8時間くらいでサンフランシスコ到着。時差が17時間あるので到着すると朝の11時くらい。変なジャージ姿で歩いていたので、途中、警備員に不審者扱いされ、「オイお前ちょっと待て」と何度も呼び止められる。


入国審査に向う途中、超ケツのでかい親子を発見し、驚愕する。


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でかすぎ


入国審査後、そのままロサンゼルス行きの飛行機に乗り継ぐ。ゲートのコンセントから盗電してパソコンを充電。席は結構混んでいた。14時ごろにロサンゼルスに到着して、さすがにジャージはまずいだろうと思い、トイレで着替える。


トイレを出た後、電話を無くしたことに気づく。9月に買ったばっかりのiPhoneである。たしかロス行きの飛行機の搭乗ゲートで使った覚えがあるので、その間でなくしたらしい。慌てて飛行機のカウンターに戻って、機内に携帯落としたかもと伝えてみると、おばちゃんが探しにいってくれた。どうやら同じゲートでそろそろ搭乗手続きが始まるらしく、何だよめんどくせえなあこのファキンジャップがといった雰囲気を皆漂わせている。


予想通り電話は無かった。着替えをしたトイレにも戻ってみるが無い。しょうがないので遺失物届けを出しておく。誰かに拾われて勝手にネットとか使われたら嫌だったのだが、電話を止める方法が分からない。とりあえず移動することにする。


目的地はSanta Claritaという、ロスの中心地から20キロほど離れた郊外の町である。とある知り合い夫婦が住んでおり、泊めていただくことになっている。出国直前にロスに行くんですけどと言ったら、驚きながらもどうぞいらっしゃいと招いていただいた、心優しすぎるご夫婦である。


事前の調べによると、空港からメトロという地下鉄か電車かが走っており、それでSanta Claritaまで行けるとのことだったが、そのような標識は全くない。遺失物係のおばちゃんに、「あの、Santa Claritaにメトロで行きたいんですけど」と聞いたら、とりあえずバスでユニオンステーションに行けといわれる。ユニオンステーションとは電車とかバスのハブになっているでかい駅のことだ。グリーンラインというバスに乗ると行けるらしい。


おばちゃんに言われるがままに外に出てみるが、バス停がどこなのかが全く分からない。通りすがりのポリスに聞いてみるが、バスに乗れと言われてあしらわれる。それは分かってるんだって。電話を無くしたショックも重なって泣きそうになっていると、青い色をしたバスが近くに停車した。これはどう見てもグリーンラインではないのだが、運転手にユニオンステーションに行きますかと聞いてみたら、はい行きますよというので、とりあえず乗ることにする。


ユニオンステーションには40分くらいで着いた。色々聞いてまわったところ、ここからSanta Claritaまでは電車1本で行けるらしい。販売機でチケットを買い、ご夫婦の奥さんであるサキコさんに電話をすることに。携帯が無いので公衆電話を探さなければならない。掃除係の兄ちゃんに聞いて公衆電話を発見するも、小銭が無くて使えない。仕方ないので売店で買いたくもないM&Mを購入し、電話をかける。サキコさん、「いきなり珍道中やな」と苦笑。


電車でSanta Claritaに到着すると、時間は既に18時であり、辺りは暗い。

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夜更けのSanta Clarita駅


Santa Claritaに到着したらサキコさんに再度電話することになっていたので、再び公衆電話を探す。見つかったがまた小銭が無い。小さな駅で今度は売店も無いので両替もできない。これは困った。


近くにいたスパニッシュ系の兄ちゃんに両替をお願いすると、50セントを恵んでくれた。完全に乞食である。大事な50セントを電話に入れてダイヤルを押すが、電話がつながらない。というか受話器から何も音が聞こえない。どうも壊れているらしい。しかも入れた小銭も出てこない。プチ振り込め詐欺に呆然と立ち尽くす。

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途方に暮れる俺


本当に困った。これはもう誰かに携帯電話を借りるしか無い。辺りを見回すと殆ど誰もいなかったが、警備員らしき男性を発見したので、声をかけて事情を話してみると、快く使わせてくれた。サキコさんが車で向かえに来てくれることになった。警備員さんに、通話代を払おうとしたら、「ボーイ、そんなの不要だぜ、だって俺の仕事は市民を助けることなんだ、そうだろ?」と言ってくれた。かっこよすぎる。


15分くらいでサキコさんが車で到着。超ホッとする。サキコさんには2歳になる男の子、ケントがおり、車の後ろに乗っていた。旦那さんは出張中でいないらしい、残念だ。


サキコさんの家に到着し、玄関を開けるとそこにはアメリカンラグジュアリーハウスといった感じの空間がひしめいていた。全ての部屋が僕の下宿の部屋よりも広い。当たり前か。ロージーというブラックラブラドールを1匹飼っており、めちゃめちゃ顔を舐められる。家の中では靴を脱いで生活しており、その辺はやっぱり日本人だなあと感じる。


家に着いたら19時で、夜ご飯をごちそうになる。たくあんや佃煮もあり、とても驚いた。食べてみたら日本のと味が同じだったので更に驚いた。日本のスーパーがあり、買えるのだそうだ。


食後、ケントと戯れる。ケントはまだ会話はできないが、お母ちゃん、とか、ぶーぶー(車)などの単語が話せて、お母さんが話す言葉も理解できるようだ。彼は車が大好きで、ミニカーをたくさん持っている。道路の絵が描かれた絨毯がしいてあったので、それに沿って車を走らせながら、交通マナーを教えてあげた。


しばらくすると眠くなってきたみたいなので、サキコさんがお風呂に入れて寝かせてあげた。僕もお借りしている2階の寝室に戻って寝る。部屋はホテルの一室のようにキレイだった。サキコさんによるとアメリカの家には大抵、お客さん用のベッドルームがあるのだそうだ。それにしてもキレイだ。

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