2008年12月07日
アメリカンドリーム紀行(6)カリスマホームレスとの出会い
仕事でUCバークレーに行った際、
夜に時間があったので、ちょうど開催されていた
無料のセミナーに参加した。
セミナーは企業からのスポンサリングのもと、
学生が運営している感じのものだった。
参加者にはピザが無料で振る舞われる。
これはアメリカの大学では結構当たり前らしい。
ほとんど先にきた学生に食べられており、
僕が取ったのが最後の一枚だった。
講師は何とか大学の教授かなんかで、
自由市場について色々語っていた。
基本的には市場は自由であるべきだ、人々は利己的でいるべきだ、
という主張で、マルクスの「神の見えざる手」を
肯定しているようであった。
1時間の講演後、1時間の質疑応答の時間があった。
学生は皆積極的で、講師に対してガンガン質問をぶつけていた。
僕は、仏教で輪廻転生を信じている人などは、
来世でいい人生を送るために現世で徳を積むのだが、
そういう行為は外から見ると非常に利他的に見えるものの、
本人は非常に利己的に行動していると考えられるが、
そういうのってどう考えますか?
と質問してみようとしたが、
風貌が怪しかったのか当ててもらえず残念であった。
質疑応答も40分程経過し、いよいよ会場がクライマックスに向けて
盛り上がってきたそのとき、
突然、風貌の怪しいホームレス風男性3人組が
会場に乱入してきた。
一瞬、空気が止まったような気がしたが、
さすがアメリカの学生はそんなことでは動じず、
相変わらず講師に質問をぶつけていた。
終了後、一緒にいたS田さんが3人組に激しく興味を示した。
S田さん曰く、
「彼らは僕の前を通り過ぎた際、
全然臭くなかった。あれはタダのホームレスじゃないはずだ」
3人のうちの1人に近づき、話を聞いてみる。
風貌としては、軍用のズボンとジャケットを身にまとい、
なぜか首に20個くらい鍵をぶら下げている。
携帯電話を持っている。

男性の風貌
可「あのー、あなたは普段何をしているんですか」
男「俺は昔ジャーナリストだったんだ」
可「どんな記事を書いていたんですか?」
男「昔はなあ、コッポラに新作映画のインタビューをしたり、
アメリカの何とか大臣が就任した際に話をきいたりしたもんだ」
可「あなたの記事を読んでみたいんですが、どうやったら読めますか?」
男「記事はもうねえんだよ、お袋が死んだときに、
親父が悲しみのあまり、俺の記事を全て焼き払っちゃったんだなあ」
嘘なのかホントなのか良く分からない。
その後、男性は一緒にいた2人とはぐれてしまったらしいので、
一緒に探してみることにする。
男性、外に出て、「ハミーン(多分友達の名前)!!」
と叫び回っているので、僕とS田さんも一緒に
「ハミーン!」と叫んで探しまわる。
しばらくしても見つからないので、男性、
2人に電話をかけた。どうやら先に家に戻っているようだ。
さてと、じゃあ俺はもう行くよ、と言うので、
名前と連絡先を教えてくれませんか?と聞いてみると、
俺の名前はPink Cloudだ と教えてくれた。
別れた後、タリーズコーヒーに入り、
無線をつないで「Pink Cloud Berkeley」で検索したところ、
結構有名な人物であることが判明した。
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- at 10:38