2009年04月07日
寂庵訪問
嵐山に行った際、花見シーズンだけに
人が多かったので、
どこか人が少ないところに行くことにした。
地図を見ながら検討した結果、
「寂庵」という、いかにも人がよりつかなそうな
マニアックげな場所を発見し、訪問を決めた。
渡月橋を北に向かって渡り、小さなJRの踏切を越えて
歩くこと15分、寂庵らしき場所に到着した。
はじめはお寺か何かかと思っていたが、普通の民家っぽい。
表札に、「瀬戸内」と書いてあり、
何かひっかかるものを感じたが、気にせず
入ってみることにした。
入り口に、「拝観希望者はインターホンを鳴らしてください」
という張り紙がしてある。斬新なシステムだ。
インターホンを鳴らして待つこと2分、
作務衣を着たおじさんが、僕たちがやってきた方から
スタスタと歩いてきた。管理人さんのようだ。
「拝観? ああ、中にはいりや」
中に入ると、非常に静かで整った庭の中に、
でかく「寂」と書かれた石が置いてある。
「これ、榊莫山さんが先生のために書いてくれたんや」
とおじさん。ははあ、先生のために書いてくれたんですか。
ここには、その筋では有名な先生なる人物が深く関与しているらしい。
おじさんはその後、小さな建物の中に僕たちをいざなった。
「ここは、先生が説法をする場所や。
毎月一回、写経をしに200人くらいの人がやってくるんや」
その後、仏壇を見せてくれたり、人々が納めた
写経を見せてくれたりした。おじさんはことあるごとに
「こんなん、特別やでえ」とおっしゃっていたから、
よほど僕のさわやかな印象に好感を持ったか、
暇だったに違いない。
一通り見せていただいたので、帰ろうとしたところ、
「ほら、この写真みせたるわ」
と、おじさんが一枚の写真を持ってきた。
そこには、本木雅弘と、瀬戸内寂聴氏が並んで写っていた。
ここ、寂聴氏のお住まいですやん!
本木雅弘は、寂聴邸の庭で採ったシイタケを両手に抱え、
満面の笑みを浮かべていた。

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- at 07:59