英語を学ぶすべての人が耳にするであろう
アルファベットの歌 がある。
えーびーしーでぃーいーえふじ〜
と、アルファベットを順番に並べて歌うあの歌だ。
歌の間で、アルファベットは4つの小節に分けられている。
僕が習ったときは、以下のように分けられていた。
ABCDEFG
HIJKLMN
OPQRSTU
VWXYZ
アルファベットの並びは、7, 7, 7, 5であり、
最後の小節以外は均等に分けられている。
この場合、最後の小節は、
「ぶい〜だぶりゅ〜えっくすわいじー」
と、VとWだけがやや強調されて歌われるため、
若干の不公平感があるが、
小節の最後に配置している
G, N, Uもやや強調されざるを得ず、
メロディーとのバランスを考えれば
十分許容範囲であると考えられる。
1980年代のアルファベットの歌 なぜかドイツ語っぽい発音のものしか落ちてなかった
先日、英語の勉強のために
アルファベットの歌を聞いてみたところ、
これがとんでもないことになっていた。
これが2010年代のアルファベットの歌だ
聞いてもらえればお分かりだろうが、
アルファベットの分け方は以下のようになっている。
ABCDEFG
HIJKLMNOP
QRSTUV
WXYZ
アルファベットの並びは、7, 9, 6, 4と、
同じ長さの小節の中に、
明らかにいびつな入り方をしている。
ただでさえ少なかった4小節目のアルファベットが
さらに減少した結果、
「ダブリュ〜エックス ワイ and ズィ〜」
と、アルファベットとは無関係の「and」が
入ってしまっている。
最も問題なのが2小節目で、
ここに9文字が入っているのはもはや異常事態である。
この小節には、英語学習者にとっての大きな課題である
「L, M, N」が存在しているが、
これらがO, Pと一緒に
やたら早口で通り過ぎる感じになっており、
難しい問題を先送りにする事なかれ主義的な
イデオロギーの存在を感じずにはいられない。
動画の兄ちゃんもL以降で明らかに早回しになっている。
このような格差を解消すべく、
僕なりに、本来あるべきアルファベットの歌のリズムについて
鋭意検討をした結果、以下のような結論を得た。
新・アルファベットの歌
聞いてもらえればお分かりだろうが、
並びは以下のように変更されている。
ABCDEFGHIJK
LMNOP
QRSTU
VWXYZ
まず、現在のバージョンの第2小節に
文字入り過ぎと批判していたにも関わらず、
第1小節が無駄に多いが、
第1小節は最も頻繁に歌われるため、
覚える確率も高く、
11文字くらい詰め込んでも問題ないかと思われる。
また、最初の11文字は少なくとも日本人にとっては
そんなに発音が難しくないので、
11文字くらい詰め込んでも問題ないかと思われる。
また、最初の出だしに文字を詰め込むことで
歌の出だしにスピード感が出て、
歌い手のモチベーションも向上するため、
11文字くらい詰め込んでも問題ないかと思われる。
第1小節に文字を詰め込んだ結果、
第2小節は、L, M, Nに十分な時間を取り、
その違いを明確に表現することが可能となっている。
第3, 4小節に大きな変更はないが、
シティーハンター世代の筆者としては、
「XYZ」はどうしても並べておきたかったため、
若干の変更が行われている。
この新・アルファベットの歌、いや、
真・アルファベットの歌を歌えば、
アルファベット学習効率が劇的に高まることが
予想される。
ちなみに、ロシアにおけるアルファベットの歌には
さらにとんでもない格差が存在していた。
トルヴィョールドゥイ・ズナークは、
アルファベットというよりはもはや名前の域に達している。