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2014年05月21日

出産速報(2014)

朝9時くらいに、妻のお母さんから電話があり、
「産まれそう」と連絡があったため、
車で大阪の病院に行った。


病院に着くと、陣痛室という場所に案内をされるが、
そこに妻はおらず、看護師さんが確認したところ、
すでに分娩室に移動しているとのことであった。


陣痛室のベッド脇には「鉄分たっぷりヨーグルト」
が置かれており、前回の出産において貧血を起こした僕としては
ぜひ摂取しておきたい一品であったが、
雰囲気を察した看護師さんから、
「奥さんも昼食とろうと思ったら分娩室に移動になったんですぅ」
と指摘を受け、夫婦の一体感を出すために
そのまま分娩室に向かった。


分娩室の前にくると、「ハイこれ着てください」
と、ディスポーサブル前掛けみたいなのを渡され、
あれよあれよという間に立ち会い出産になる。


以前出産について妻と話したときに、
「別に今回は出産に立ち会わなくても良いかと思われる」
という結論に達したような気がするのだが、
最近の出産では立ち会いがデフォルトになっているのか、
僕に選択の余地は無かった。


陣痛が結構来ているらしく、
妻の息は少しずつ荒くなっていた。
「破水したら、自然に産まれると思いますので、
 いきまなくても大丈夫ですよ」
と看護師さんが言っており、
割とすぐに産まれるのかなと思っていた。


しばらくしたら破水して、本格的な分娩体制になった。
陣痛がかなり激しくなり、
妻の息づかいはピークに達した。


ところが、子供は産まれず、なぜか分からないが、
陣痛が治まった。
「あれー、どうしたのかなー、おーい、陣痛さーん」
と、看護師さんが妻のおなかをさすっていたが、
陣痛が来る気配はない。
妻は「眠くなってきた」といい、ぐったりして目を閉じていた。
胎児は元気らしいので、しばらく様子を見ることになった。
大丈夫なんだろうか。


医師および看護師さん一同も、
どうしたもんかと考えている様子であり、
沈黙の中、妻と胎児の脈拍モニターの音だけが
分娩室に響き渡っていた。
大丈夫なんだろうか。


妻はぐったりしながら、「陣痛が来る気がしない」
と何回も言っていた。
大丈夫なんだろうか。


僕は出産のことはよくわからないが、
妻と看護師さんの会話を聞いている感じでは、
陣痛が来ないといきむことができず、
胎児は外に出てこないらしい。
大丈夫なんだろうか。


その後30分くらい、同じような状態が続き、
やばいよやばいよタモさんやばいよまじで
と心の中で出川哲朗の声がMax響きわたったとき、産まれた。
妻は目を閉じ、
起きてるのか寝てるのかよくわからないままだった。


何がどうなったのか、よくわからなかったが、
看護師さんに抱き上げられる赤ちゃんを呆然と眺めながら、
ロロノア・ゾロが、ダズ・ボーネスとの闘いにおいて
鉄の呼吸を知ったときもこんな感じだったのかなと思った。


3度の出産を経てニュータイプに覚醒した妻にまけないよう
自分も精進を続けなければならないと思った。


2900グラムの男の子だった。

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