朝6時に起床。うだうだ準備をしていたら6時半になり、
早足でフェリー乗り場に向かう。
また怪しげな兄ちゃんが声を掛けてきた。
7:30発の切符売り場はあっちだぜと、
昨日ぼられそうになった事務所がある方角をさして言うので無視する。
兄ちゃんを振り切って、
オフィシャルっぽい事務所でチケットを購入してみたが、
チケットを見ると10:30発と書かれている。
どうやら本当に隣の売り場だったらしい。
「10:30でいいの?」と半笑いで聞いてくる
兄ちゃんに対し平静を装って別れる。
チケットを買った際、係員に50$払ったのだが、
おつりを払ってくれない。どうやら15$のおつりが無いらしい。
いま持ってくるから待ってろというので、
クッキーを食べながら待つ。
30分くらいしても戻ってこないので
しびれを切らして他の事務員に抗議したら、
直後に係員が戻ってきておつりをくれた。
がんばってくれていたみたいだ。
フェリーまで3時間の暇ができたので周囲を歩くことにする。
ちょうど、ガイドブックに散策コースみたいなのが載っていた。
まず鉄道の駅に行き、構内に侵入して盗撮する。
その後コースを外れて謎の高い塔に行ってみたりしつつ、
海沿いの道に出た。

鉄道の駅
海が広がっていて、キレイだが、
ガイドブックによるとこの通りはあまり治安がよろしくないらしい。
でもとてもいい景色なので、歩いてみる。
途中、チンピラ風の男に「China, China(チナ、チナ)」
と連呼されるが、からまれずに済んだ。
こっちの人間はチナと呼びかけておきながら、
お前はどこの国から来たんだ、日本か?とか聞いてくる。
多分、チナとは東洋人 といった人種のことをさすのだろう。
若干差別的に聞こえないことも無いが、
心が広いので、気にしないことにする。
歩きながらミスチルの「名もなき詩」を口ずさみ、
詩の深さに改めて感銘を受ける。

海沿いに住む人々。かなりにらまれている
そうこうしているうちに、魚市場にたどり着く。
かなり人がたかっていて騒々しい。
全体的に、かなり臭いがきつい。魚は大丈夫なんだろうか。
市場内で再びチーマーに声を掛けられ、
「カンフー、カンフー」といってくるので、
カンフーっぽい動きをしてあげると喜んだ。俺は心が広いのだ。
市場を抜けたあたりで疲れ、休む。
若者が車を洗っているが、多分商売でやっているのだろう。
肉体が黒光りしてまぶしかった。
フェリー乗り場に着いたら丁度10時くらいだったので、
船に乗り込む。

ザンジバル行きの船
船内で見かけた日本人ぽい人が、
若干イアエステの松本君に似ていたのでおどろく。
自分の座席の近くには金持ち一家みたいな感じの4人組がおり、
俺の席にはその末っ子らしい女の子が座っている。
そこ、僕の席なんですけど的なオーラを出していたら、
女の子の兄ちゃんと思わしき少年が女の子に指示して、
席を空けてくれた。さすが金持ちは話が分かる。
娘は若干文句があるようで毒づいていたが、
僕が笑顔になるとおとなしくなった。多分ほれたのだろう。
フェリーではプレミアリーグの放送をやっていた。
2時間でザンジバルに着くと書いてあったが、結局3時間以上かかった。
イミグレーションオフィスみたいなところがあったが、
スルーしてザンジバルに入島。
群がる客引きは無視していたが、一人しつこく付いてくる奴がいた。
うっとうしいので2回程まこうとしたが、最終的につかまる。
俺は政府公認のガイドスタッフだと言い張る。絶対嘘だ。
どこまでもついてくるのでうっとうしくなり、
頼むからついてこないでくれ、と言ったらどこかに行った。
怒り疲れたので、売店でコーラを買って飲んでいたら、
変な兄ちゃんが自転車に乗ってやってきて、
100シリングくれと言ってきた。
何であげなきゃいけないの、と聞くと、
「喉が渇いたが金がない。だから100シリングくれ」
という意味不明のロジックであった。
お前は元気そうだから働いて稼げ
と言ってやろうと思ったが、ケンカが強そうだったので、
コーラの残りをあげたらおとなしくなった。
また一人の人間をスポイルしてしまった。
ストーンタウン方面に向かって歩いていると、
またさっきの客引きに出くわす。
奇遇だねえ みたいな感じでニヤニヤしているが、
後をつけてきたに違いない。
めんどくさいので、宿を紹介してもらうことにした。
客引きはよしきたと言い、ドンドン細い路地に入り込んでいく。
細い路地に誘い込んで、かつあげするつもりだなこの野郎と思い、
怒って引き返す。客引き、狼狽して、
「かつあげなんかしないよ、大通り沿いのホテルは高いんだ、
嘘だと思ったら聞いてみろ」と言うので、
ホテルで聞いてみたら、ほんとに高かった。
おとなしく客引きについていく。

ストーンタウンの女の子。髪の毛超いけてる
客引きに、政府公認だというその証拠を見せろと言ってみたところ、
しどろもどろになり、テンパりながら
ホテルのカードをいっぱい出してみせてきた。
結局、8ドルのホテルに泊まることになった。
何割かは客引きの手数料だろう。これが彼らのビジネスなのだ。
ストーンタウンは道が入り組みすぎていたので、
結果的には紹介を頼んでよかった。

路地裏の子猫達
荷物を置いて散策に出てみるが、全く道が分からない。
途中土産物屋の兄ちゃんに道を聞くがやっぱり分からず、
適当に歩いていたらホテルに来る前に歩いていた通りに出た。
さらにうろついていたら、頭の悪そうな兄ちゃんに声を掛けられる。
目がイッているので、ラリッているに違いない。こいつは危険だ。
適当に話を合わせていたところ、
「ちょっと水飲んでくるわ」と言ってどこかに行ったので、
その隙に全速力で逃げる。

ファミコン屋さん 一時間800TSh(80円くらい) JJクラブのはしり
気付いたら、最初に道を聞いた土産物屋に戻ってきてしまった。
ここに行きたいんですけど、というと、
土産物屋の兄ちゃんは親切にも一緒についてきてくれた。
たどり着いた先はさっきと同じ通りだった。
混乱したが、お礼を言い、土産物屋の兄ちゃんと別れる。
色々と迷ったあげく、海沿いの道に出た。
ようやく行きたかった本屋を発見したが、
良さげな本が無く、アホほど高いので早々に退出し、
周辺の土産物屋を散策する。
この辺の商法はネパールと全く同じだ。
「ハローマイフレンド」と声を掛けられ、
「これはスペシャルプライスだ、良く聞けよ」といってふっかけ、
帰ろうとすると「まてまて、いくらなら買うんだ」とというやつである。
マサイ族の兄ちゃんまで同様のやり口で売ってくるのは軽い衝撃だった。
どうやらこの界隈はツーリスト価格になっているらしく、
日本と比較してもそんなに変わらないくらいの物価である。
言い値の半額くらいをいって、ごねたら帰ろうとして
オーケーと言わせるやり口で値切り続ける。
ロナウド似の兄ちゃんがいる店で、
たこちゃんがリクエストしていた木のネックレスを発見する。
しかし長さがたこちゃんがほしがっていたようなやつ程はなさそうだ。
もっと長いのが欲しいんだけどといったら、作ってやると言う。
いくらか聞いたら45$と言ってきた。
高すぎなので店を出ていろんな店に聞いてまわり、
結局10$で買った。
調子に乗って物売りのカシューナッツも値切ってみたが、
3割引くらいが限界だった。

ファキンジャップのファキンリクエストでファキンネックレスを長くするファキン兄ちゃん
帰り道にビーチに寄ってみる。
かなり綺麗な海で、リゾート地という感じだ。
タンザニアに来てよかったなあとしみじみ思う。

海パン持ってきたら良かった
満足したので帰ろうとしたら、さっきのラリった兄ちゃんに遭遇する。
やばい殺されると思ったが、相変わらずニヤニヤしており、
屋台で魚が食えるからついてこい、と言う。
ビーチの波打ち際にいくつか店が出ており、
バーベキュー風に魚を焼いて食べられるらしい。
魚には蠅がたかりまくっており、
しかも一串1$くらいと微妙に高いのだが、
せっかくなので買ってみることにする。

ファキンジャップのために群れなすファキンフライにも負けずファキンフィッシュを焼くファキン兄ちゃん
ツナっぽいものと、聞いたことの無い名前の魚と、ナンを注文する。
兄ちゃんは上機嫌で1分ほど魚を焼いてよこした。
ツナっぽいものは、ツーンとした鼻をつく臭いがしており、
経験的には明らかに腐っている感じの臭いだったが、
勇気を出して完食する。
計算を間違えて2$くらい余計に払ってしまったが、
気分が良かったのであきらめる。
その後、さまよいながらホテルに到着。
まだちょっと明るかったので、周辺をうろついてみる。
ストーンタウンの町並みは最高に綺麗だ。

ストーンタウンはこんな感じ
途中、街頭テレビでプレミアリーグを見る人たちを発見する。
さながら昭和初期の光景である。
彼らにとってのベッカムは、力道山みたいな存在らしい。

階段に腰掛けて黄昏れていると、
イスラム教徒2人組に声を掛けられる。
ザンジバルは立地上、とくにイスラム教徒が多い場所なのだ。
日本の車はいくらだ、みたいな話からはじまって、
宗教の話になり、イスラム教についてとうとうと説かれる。
「イスラムは唯一神だけを信じる」
「偶像崇拝はしない」
「イスラムは単なる宗教ではない、生き方そのものだ」
「イスラムの神が伝道師としてイエスとか釈迦を送り出したんだ、だからイスラム最高」
みたいなことを熱く語られる。
最後に、お前にイスラムを説くのは
イスラム教徒としての義務なのだと言われ、
なるほどそうなのかと思う。
宗教は心のよりどころにもなるし悪いことをする為のいい訳にもなる。
そのココロは何であるか、ということに対しては、
僕はまだ明確な答えを持てないでいる。

ファキンジャップにイスラム教を説き、満足して帰るムスリム2人組
ホテルに帰って寝る。幸せな一日だった。