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  1. アメリカンドリーム紀行(終)失われたiPhoneを求めて
  2. アメリカンドリーム紀行(6)カリスマホームレスとの出会い
  3. アメリカンドリーム紀行(4)ルールを守らない無法者には死を
  4. アメリカンドリーム紀行(5)ゲイの聖地でエロ本鑑賞
  5. アメリカンドリーム紀行(3)女性詐欺に遭って半泣きの巻
  6. アメリカンドリーム紀行(2)世界の車窓からカリフォルニア編の巻
  7. アメリカンドリーム紀行(1)初日から大事な物無くすの巻

2008年12月09日

アメリカンドリーム紀行(終)失われたiPhoneを求めて

帰国日、どうしても諦めきれず、
無くしたiPhoneがサンフランシスコ国際空港に届いてないか
直接探してみることにした。


空港に到着後、関係しそうな事務所を探してみると、
「Baggage Office」というところがあるらしく、
ここに違いない、と思い、行ってみることにする。


ところが、進んでも進んでもたどり着かず、
気付くと、かなり怪しげな場所まで入り込んでしまった。

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色々調べ回ったところ、どうやらここは
空港貨物を取り扱っている場所のようだ。
同じ時間をかけて戻る。


その後、Informationのおばちゃんに、
Lost and Found(遺失物係)はどこですか、
と聞いてみると、かなりめんどくさそうな感じで、
空港にあるポリスに行けと言われた。
めんどくさそうな割には地図をくれた。

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往生際の悪いファキンジャップに対して
めんどくさそうに対応するおばちゃん


ポリスは別のターミナルにあるらしく、
モノレールに乗って向かう。

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地図を見て戦略を立てるファキンジャップ


ターミナルには航空カウンターはたくさんあるが、
ポリスらしき建物はどこにも見当たらない。
本当にあるのか心配になった頃、発見する。

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あった


これでもう見つかったも同然だと
意気揚々と乗り込んでみると、

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開いてねえじゃん。


どうなってんだよと思い、辺りをウロウロしていると、
隣の事務所からおばちゃんが出てきた。
不審者を警戒する目つきで、なんだてめえはと言ってくるので、


可「電話を無くしたので、届いてないか確認しにきました」

お「じゃあ隣だよ、隣行けこの野郎」

可「いや、隣閉まってるんですよ」

お「ああ、月曜の朝は閉まってんだよ、さあ帰れ」

可「いや、月曜も朝8時からあいてるって書いてあるんですけど」

お「いや、ダメだって、月曜の朝はダメだって、さあ帰れ」

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おばちゃんに食い下がるファキンジャップ


おばちゃんはそのまま事務所の奥に消えていった。

このまま事務所があくのを待っていたいが、
飛行機の時間も迫っており、それは難しい。


最後の手段として、アメリカに来たときに利用した
搭乗ゲートに行って、まだ誰にも見つからずに
落ちていないかどうかを探しにいってみることにする。

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さすがにあきらめ顔のファキンジャップ


搭乗ゲートのターミナルに着いたものの、
搭乗券が無いと入れないことを思い出す。だめじゃん。


ダメ元で、タイ人風の警備員に事情を説明してみるが、
ダメだダメだ、帰れ帰れと無下に断られる。


iPhone探し、終了。


得られた教訓は、
空港での落とし物は、遺失物を管理して保管するのではなく、
落とし主がきっぱりとあきらめがつくように
周到なシステム設計がなされているということだった。


日本に帰国後、今までの暗い過去を清算する意味も含めて、
長年愛用していたソフトバンクに見切りをつけ、
ウィルコムの携帯電話に変えることにした。

2008年12月07日

アメリカンドリーム紀行(6)カリスマホームレスとの出会い

仕事でUCバークレーに行った際、
夜に時間があったので、ちょうど開催されていた
無料のセミナーに参加した。


セミナーは企業からのスポンサリングのもと、
学生が運営している感じのものだった。


参加者にはピザが無料で振る舞われる。
これはアメリカの大学では結構当たり前らしい。
ほとんど先にきた学生に食べられており、
僕が取ったのが最後の一枚だった。


講師は何とか大学の教授かなんかで、
自由市場について色々語っていた。
基本的には市場は自由であるべきだ、人々は利己的でいるべきだ、
という主張で、マルクスの「神の見えざる手」を
肯定しているようであった。


1時間の講演後、1時間の質疑応答の時間があった。
学生は皆積極的で、講師に対してガンガン質問をぶつけていた。


僕は、仏教で輪廻転生を信じている人などは、
来世でいい人生を送るために現世で徳を積むのだが、
そういう行為は外から見ると非常に利他的に見えるものの、
本人は非常に利己的に行動していると考えられるが、
そういうのってどう考えますか?
と質問してみようとしたが、
風貌が怪しかったのか当ててもらえず残念であった。


質疑応答も40分程経過し、いよいよ会場がクライマックスに向けて
盛り上がってきたそのとき、
突然、風貌の怪しいホームレス風男性3人組が
会場に乱入してきた。


一瞬、空気が止まったような気がしたが、
さすがアメリカの学生はそんなことでは動じず、
相変わらず講師に質問をぶつけていた。


終了後、一緒にいたS田さんが3人組に激しく興味を示した。
S田さん曰く、
「彼らは僕の前を通り過ぎた際、
 全然臭くなかった。あれはタダのホームレスじゃないはずだ」


3人のうちの1人に近づき、話を聞いてみる。
風貌としては、軍用のズボンとジャケットを身にまとい、
なぜか首に20個くらい鍵をぶら下げている。
携帯電話を持っている。


男性の風貌


可「あのー、あなたは普段何をしているんですか」

男「俺は昔ジャーナリストだったんだ」

可「どんな記事を書いていたんですか?」

男「昔はなあ、コッポラに新作映画のインタビューをしたり、
  アメリカの何とか大臣が就任した際に話をきいたりしたもんだ」

可「あなたの記事を読んでみたいんですが、どうやったら読めますか?」

男「記事はもうねえんだよ、お袋が死んだときに、
  親父が悲しみのあまり、俺の記事を全て焼き払っちゃったんだなあ」


嘘なのかホントなのか良く分からない。


その後、男性は一緒にいた2人とはぐれてしまったらしいので、
一緒に探してみることにする。


男性、外に出て、「ハミーン(多分友達の名前)!!」
と叫び回っているので、僕とS田さんも一緒に
「ハミーン!」と叫んで探しまわる。


しばらくしても見つからないので、男性、
2人に電話をかけた。どうやら先に家に戻っているようだ。


さてと、じゃあ俺はもう行くよ、と言うので、
名前と連絡先を教えてくれませんか?と聞いてみると、
俺の名前はPink Cloudだ と教えてくれた。


別れた後、タリーズコーヒーに入り、
無線をつないで「Pink Cloud Berkeley」で検索したところ、
結構有名な人物であることが判明した。

2008年12月04日

アメリカンドリーム紀行(4)ルールを守らない無法者には死を

以下、サンフランシスコで起こった様々なイベントをまとめて報告する。
ちなみに、諸事情で写真がなくなってしまい、以下の画像は全て
どこかから勝手にパクってきた写真であることをご了承いただきたい。


サンフランシスコには、市と市を結ぶ中距離専用電車
「CalTrain」が走っている。


この電車、チケットを購入して乗るのだが、
改札がなく、車内で車掌さんが回ってきて
チケットをチェックする。


一度この電車に乗ってとまり町のPalo Altoに行った際、
発車時間ギリギリで駅に到着し、チケットを買わずに
飛び乗ってしまった。


乗った後、チケットを買おうと思い、車掌さんに
「あのー、チケットが無いんですけど、売ってください」
といったら、それまでにこやかだった車掌さんが、
ものすごく怒りだした。


てめえふざけんな、何でチケット持ってねえんだといって
詰め寄ってくる。
いや、あの、買う時間がなくて、すいません、とあやまると、
次の駅で降りろと言う。


その鉄道に乗らないと間に合わない予定があったので、
何とか見逃してください、とすがりついてみると、
車掌さん、お前がチケット買うまで待っててやるから、
次の駅で一旦降りて、チケットを買え、という。


車掌さんの言葉を信じて、駅に着いた瞬間、
猛ダッシュで販売機に駆け寄り、素早くチケットを購入する。
事前にシミュレーションをしていたこともあり、
街に不慣れな外国人としては、
かなり上出来のスピードだったと思う。


出てきたチケットを素早く手にとり、よし乗るぞと振り向くと、
電車は既に小指ほどの大きさにしか見えないくらい遠ざかっていた。


一人取り残された僕は、近く似合った大型スーパーで時間をつぶし、
おめおめとサンフランシスコまで帰宅した。


ルールを守らない奴には容赦はしない、
それがアメリカである。
自由にはいつも、責任がともなうのだ。

アメリカンドリーム紀行(5)ゲイの聖地でエロ本鑑賞

サンフランシスコは、世界で最もゲイとレズビアンに
寛容な街として有名である。


その中でも特に彼らにとっての聖地と呼ばれる地域がある。
それがスカト、いやカストロストリートである。


ストリートの至る所にレインボーフラッグが掲げられているが、
レインボーカラーはゲイ・レズビアンを象徴するしるしらしい。


他の人の旅日記を読むと、
「町中でゲイカップルがキスをしまくっている」
「声をかけられまくる」
とかいう記述もあったので、どういうところかとびくびくしていたが、
そんな人たちはおらず、普通だった。


アメリカのゲイにモテるための3大条件は
短髪、清潔、マッチョらしいので、
長髪、不潔、もやしっ子の僕には興味が無かったのかもしれない。


ただ、入った本屋には当然のようにゲイ向け写真集があり、
当然のように全てが無修正だった。
当然のように一冊購入した。2009年向けカレンダーが付いていた。


しかし、買った雑誌を良く見てみたら、
タイトルが「PLAYGIRL」であり、
「Entertainment for Women」と書いてある。
少なくとも表向きは女性向けエロ本らしい。


カストロに行って理解したことは、
白人男性の多くは仮性包茎であるということだ。

2008年11月30日

アメリカンドリーム紀行(3)女性詐欺に遭って半泣きの巻

ホテルを出てうろついていると、突然女性に呼び止められた。
なんだなんだ、ナンパかと思っていたら、
どうも様子がおかしい。


女性曰く、

「あのすいません、私財布と携帯を落としちゃって、
 車で来てるんだけど、彼氏とも連絡つかないし、
 ガソリンも無くて、家に帰れないんだけど、どうしよう、
 困ったわ〜」

とのこと。


そりゃ大変だ、どうしましょうかと聞いてみると、

「20ドルあれば十分なガソリンを入れて家まで戻れる」

らしい。


なんとなく怪しい感じを持つが、
考えた結果、近くのATMでお金を下ろして、あげる。


あげてから5分ほどして、
あれ、あいつ詐欺じゃねえのと今更思いはじめる。
主要な疑問点は3つだ。


1)
なぜ僕のような怪しげな日本人に声をかけたのか。
気質の分からない謎の東洋人よりも
気心の知れたアングロサクソンの方が
よっぽど頼みやすいではないか。
これはおそらく、僕が旅行者だと判断して、
後日街で偶然であったりしないように配慮したのだと思われる。
あるいは、アジア人=アングロサクソンに弱いという点を
つかれたのかもしれない。


2)
僕がATMでお金を下ろす際、やたらタバコを吸って横柄だった。
これはもう僕がお金をくれることがほぼ確定したために、
態度が豹変したものと思われる。


3)
タバコの匂いがマリファナっぽかった。
ちなみになぜマリファナと分かるかと言うと、
オランダ(=マリファナ合法)に3ヶ月ほど住んだことがあるからだ。


以上の考察からして、
奴が詐欺師だったことはかなり信憑性が高いと言う結論に達した。
少し考えれば分かることだった。
まあ実際はどうなのか分からないが。
勉強料だと思ってあきらめる。
20ドルというのが結構ミソだと思う。


その後、H&Mに入ってみる。
日本に進出してやたら行列ができているが、
入ってみるとGAP、ZARA、ユニクロと何が違うのか
さっぱり分からなかった。



せっかくなので何か買おうかとも思ったが、
いけてる服が無いのと、(多分)詐欺にあって20ドル失ったので、
何も買わずに店を出る。


夜になると危なそうだったので、というか勝手に怖くなり、
おめおめとホテルに引き返し、寝る。


ニューヨークのおじさんとドイツ銀行社員は
僕が寝つくまで帰って来なかった。
キャバクラにでもいっているに違いない。

2008年11月26日

アメリカンドリーム紀行(2)世界の車窓からカリフォルニア編の巻

ロサンゼルスでは、サキコさんに死ぬほどお世話になった。
アメリカでの生活がどんなもんなのか体験してみたいという
僕の願いを見事に叶えてくださった。


詳細はプライベートなことなので割愛するが、以下、関係写真。

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レストランで食べた、
直径30センチ、3枚重ねのホットケーキ。
さらに、これに厚さ1.5センチのハムがついている。
ウェイトレスは60歳くらいのおばちゃんだった。


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コストコってでかい店。
バルク品が安く買える。


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アメリカンバースデーケーキ。
でかすぎ


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アメリカン犬の写真集。
でかすぎ。右下はB3サイズの写真集。
用途がまったくわからない


そんなこんなでアメリカン生活をエンジョイした僕は、
2日後、サンフランシスコに向って旅立った。


サンフランシスコへは、よせばいいのに、
8時間くらいかけて、電車で行くことになっている。
朝6時くらいに、最寄り駅までサキコさんに送っていただいた。
最後まで迷惑かけっぱなしだった。本当にありがとうございました。


駅からメトロに乗り、ユニオンステーションに行って、
そこから長距離バスに乗り換える。
ロサンゼルス→Bakersfield (バス)
Bakersfield→Emeryville (電車)
Emeryville→サンフランシスコ (バス)
という無駄に乗り換えの多い日程である。


バスに乗る前、ニューヨークタイムズを買ってみたが
結局一度も目を通さなかった。


バスは日本と同じような感じだった。
Bakersfieldに行くと、電車が待っていた。

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電車


新幹線くらいの広さで、席ごとにAC電源があり、
かなり快適な感じの電車だ。

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席ごとに電源 この先見性


車掌さんがなんとなくフランクな感じの人であり、
「Lady's and gentlemen」ではなく、「Folks」とか言っている。
「1号車に小学校のキッズが乗ってくるから、みんなよろしくな!」
みたいなことも言っている。


また、駅に着く前に、「後2分で駅に着くぜ!」と言ったり、
駅に着くと「次の駅は20分くらいで着くぜ!」と言ったりなど、
いちいち正確に予定時間を教えてくれ、大変心強い。

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電車からの景色 気分は世界の車窓から


その割には、なんかのトラブルで90分ほど到着が遅れ、
おいおい乗り継ぎのバスもう行ってしまってますやんと
不安になっていたら、バスはちゃんと待っててくれた。

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バス


海を渡ってサンフランシスコ市外に来ると、
運転手のおっさんに、
お前どこで降りるんだこのファキンジャップと聞かれたので、
ユニオンスクエアですと言ったら、

「えっ、何、ユニオンステーション?オニオンスクエア?
 そんなところねえよバカやろう」

と、ビートたけし風に言われたので、
いやいや「ユニオン」スクエアですと言うと、

「そんなところ知らん、てゆうか俺、
 今日初めてこのバス運転するから
 サンフランシスコの街なんて全く知らねえから、
 お前地図持ってるだろ?それで俺を案内しろ」

と言ってきた。


いやいやそんなバカなと思いつつも、
真に受けて地図を取り出し、運転席の真後ろに座って
真剣に地図を見ながら現在地を特定しようと試みる。


しかし、見知らぬ街で方向音痴の僕がそんなことを出来るはずも無く、
3分でギブアップして半泣きになっていると、
おっさんもニヤニヤしだして、ようやくからかわれたのだと気付く。
これが西海岸のアメリカンジョークか。


最終的におっさんは親切に宿までの道のりを教えてくれた。


サンフランシスコはロサンゼルスよりもすげー都会だ。
というか、僕が過ごしたロサンゼルスは
中心からだいぶ離れた郊外だったので正確には分からない。


町並み的には池袋とかその辺に近いが、
路面電車が走ったり、何よりアングロサクソンが闊歩しているので
雰囲気はかなり洗練されているように日本人には見える。


通りすがりにCD屋さんがあったので入ってみたら、
オイてめえ入り口で荷物置いていけよ、
万引き防止だこの野郎と言われる。
アメリカっぽくて少し感動を覚える。


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町並み


途中、スーパーらしき店を見つけたので入ってみる。
そういえば朝ご飯におにぎりを2つ食べた以外は
何も口にしていない。


迷ったあげく、バナナと野菜ジュースと
ポテトチップとオレオという、
体にいいのか悪いのか全く分からない組み合わせをチョイスする。


野菜ジュースを飲んでみたら、
なぜかタバスコが入っているかのように辛い。
良く見たらパッケージに「Spicy hot」と書いてある。
野菜ジュースにタバスコ入れんなよ!

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スパイシーホットな野菜ジュース 
誰が買うんだ


今回の宿はドミトリーの安宿である。
昨日までとは天と地ほどの差があるが、
こういうチープな生活を経験してこそ、
贅沢したときの素晴らしさが分かるというものだ。

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袋小路の先に宿はあった


ドミトリーは4人部屋で、僕以外に2人が泊まっていた。
1人はニューヨーク出身の警備員のおっさん、
もう1人はドイツ銀行の社員だった。


ドイツ銀行の社員は、今バカンス中なんだと気取っていたが、
おそらくサブプライム問題のあおりを受けてレイオフされた
元投資銀行部門の社員が、新天地を求めて自由の国アメリカに
降り立ったのではと睨んでいる。


ひとしきり彼らとフレンドリーになったところで、
そういえば途中にH&Mがあったなあと思い出し、
寝るにはまだ早いので、周辺をうろついてみることにする。

2008年11月22日

アメリカンドリーム紀行(1)初日から大事な物無くすの巻

仕事で、カリフォルニアを訪問することになった。自分なりのアメリカンドリームをつかむべく奔走した一部始終を、後学のために記録しておく。


19時発の飛行機で関空からサンフランシスコに向かう。


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搭乗口にいた、ヒゲが長過ぎるおっさん


機内はかなり空いており、隣の席に誰もいなかったので広々使う。肘掛けでほおづえをついていたら、間違って搭乗員呼び出しボタンを押してしまい、気まずい思いをする。


機内誌を読んでみたら、今更BRICSはすげえって話題が載っており、昨今の航空サービスのクオリティの低さを感じるものの、機内食がチキンカツカレーでメチャメチャ美味しく、前言撤回となる。


入国カードが配られたので記入してみると、「貴方は過去にテロ行為や大量虐殺行為に関与したことがありますか」という質問があり驚く。更に、「このカードの平均記入時間は、読むのに2分、書くのに4分、合計6分です」といったようなことまで書かれており、セキュリティに関する気合いの入れようを感じる。


機内のトイレを使ったら、禁煙のマークがあるにもかかわらず吸い殻入れが置いてあった。どういうことやねん。


8時間くらいでサンフランシスコ到着。時差が17時間あるので到着すると朝の11時くらい。変なジャージ姿で歩いていたので、途中、警備員に不審者扱いされ、「オイお前ちょっと待て」と何度も呼び止められる。


入国審査に向う途中、超ケツのでかい親子を発見し、驚愕する。


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でかすぎ


入国審査後、そのままロサンゼルス行きの飛行機に乗り継ぐ。ゲートのコンセントから盗電してパソコンを充電。席は結構混んでいた。14時ごろにロサンゼルスに到着して、さすがにジャージはまずいだろうと思い、トイレで着替える。


トイレを出た後、電話を無くしたことに気づく。9月に買ったばっかりのiPhoneである。たしかロス行きの飛行機の搭乗ゲートで使った覚えがあるので、その間でなくしたらしい。慌てて飛行機のカウンターに戻って、機内に携帯落としたかもと伝えてみると、おばちゃんが探しにいってくれた。どうやら同じゲートでそろそろ搭乗手続きが始まるらしく、何だよめんどくせえなあこのファキンジャップがといった雰囲気を皆漂わせている。


予想通り電話は無かった。着替えをしたトイレにも戻ってみるが無い。しょうがないので遺失物届けを出しておく。誰かに拾われて勝手にネットとか使われたら嫌だったのだが、電話を止める方法が分からない。とりあえず移動することにする。


目的地はSanta Claritaという、ロスの中心地から20キロほど離れた郊外の町である。とある知り合い夫婦が住んでおり、泊めていただくことになっている。出国直前にロスに行くんですけどと言ったら、驚きながらもどうぞいらっしゃいと招いていただいた、心優しすぎるご夫婦である。


事前の調べによると、空港からメトロという地下鉄か電車かが走っており、それでSanta Claritaまで行けるとのことだったが、そのような標識は全くない。遺失物係のおばちゃんに、「あの、Santa Claritaにメトロで行きたいんですけど」と聞いたら、とりあえずバスでユニオンステーションに行けといわれる。ユニオンステーションとは電車とかバスのハブになっているでかい駅のことだ。グリーンラインというバスに乗ると行けるらしい。


おばちゃんに言われるがままに外に出てみるが、バス停がどこなのかが全く分からない。通りすがりのポリスに聞いてみるが、バスに乗れと言われてあしらわれる。それは分かってるんだって。電話を無くしたショックも重なって泣きそうになっていると、青い色をしたバスが近くに停車した。これはどう見てもグリーンラインではないのだが、運転手にユニオンステーションに行きますかと聞いてみたら、はい行きますよというので、とりあえず乗ることにする。


ユニオンステーションには40分くらいで着いた。色々聞いてまわったところ、ここからSanta Claritaまでは電車1本で行けるらしい。販売機でチケットを買い、ご夫婦の奥さんであるサキコさんに電話をすることに。携帯が無いので公衆電話を探さなければならない。掃除係の兄ちゃんに聞いて公衆電話を発見するも、小銭が無くて使えない。仕方ないので売店で買いたくもないM&Mを購入し、電話をかける。サキコさん、「いきなり珍道中やな」と苦笑。


電車でSanta Claritaに到着すると、時間は既に18時であり、辺りは暗い。

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夜更けのSanta Clarita駅


Santa Claritaに到着したらサキコさんに再度電話することになっていたので、再び公衆電話を探す。見つかったがまた小銭が無い。小さな駅で今度は売店も無いので両替もできない。これは困った。


近くにいたスパニッシュ系の兄ちゃんに両替をお願いすると、50セントを恵んでくれた。完全に乞食である。大事な50セントを電話に入れてダイヤルを押すが、電話がつながらない。というか受話器から何も音が聞こえない。どうも壊れているらしい。しかも入れた小銭も出てこない。プチ振り込め詐欺に呆然と立ち尽くす。

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途方に暮れる俺


本当に困った。これはもう誰かに携帯電話を借りるしか無い。辺りを見回すと殆ど誰もいなかったが、警備員らしき男性を発見したので、声をかけて事情を話してみると、快く使わせてくれた。サキコさんが車で向かえに来てくれることになった。警備員さんに、通話代を払おうとしたら、「ボーイ、そんなの不要だぜ、だって俺の仕事は市民を助けることなんだ、そうだろ?」と言ってくれた。かっこよすぎる。


15分くらいでサキコさんが車で到着。超ホッとする。サキコさんには2歳になる男の子、ケントがおり、車の後ろに乗っていた。旦那さんは出張中でいないらしい、残念だ。


サキコさんの家に到着し、玄関を開けるとそこにはアメリカンラグジュアリーハウスといった感じの空間がひしめいていた。全ての部屋が僕の下宿の部屋よりも広い。当たり前か。ロージーというブラックラブラドールを1匹飼っており、めちゃめちゃ顔を舐められる。家の中では靴を脱いで生活しており、その辺はやっぱり日本人だなあと感じる。


家に着いたら19時で、夜ご飯をごちそうになる。たくあんや佃煮もあり、とても驚いた。食べてみたら日本のと味が同じだったので更に驚いた。日本のスーパーがあり、買えるのだそうだ。


食後、ケントと戯れる。ケントはまだ会話はできないが、お母ちゃん、とか、ぶーぶー(車)などの単語が話せて、お母さんが話す言葉も理解できるようだ。彼は車が大好きで、ミニカーをたくさん持っている。道路の絵が描かれた絨毯がしいてあったので、それに沿って車を走らせながら、交通マナーを教えてあげた。


しばらくすると眠くなってきたみたいなので、サキコさんがお風呂に入れて寝かせてあげた。僕もお借りしている2階の寝室に戻って寝る。部屋はホテルの一室のようにキレイだった。サキコさんによるとアメリカの家には大抵、お客さん用のベッドルームがあるのだそうだ。それにしてもキレイだ。

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