2010年06月15日
イタリアの姉ちゃん盗撮紀行
イタリア滞在中、
田代マサシばりに姉ちゃんを盗撮したので
勝手に紹介してみたい。













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2010年06月15日
イタリア滞在中、
田代マサシばりに姉ちゃんを盗撮したので
勝手に紹介してみたい。













2010年06月11日
せっかくイタリアに来たのでサッカーを見たいなと思い調査した結果、トリノにも現在セリエB所属のクラブチームがあり、今日試合があることが判明した。試合開始は15時からだというので昼過ぎからスタジアムに行ってみることにした。チームの名前はトリノFCで割とベタな感じであり、相手はチッタデッラというところらしい。
スタジアム前には既にたくさんの人が集まっており、熱狂的なサポーターらしき集団がデモ行進みたいなことをしており大変盛り上がっている。

盛り上がるフーリガン達

盛り上がるフーリガン達を警戒するポリスメン
これはもう観戦するしかないと周辺を歩き回ったところチケット売り場らしき建物を発見した。覚えたてのイタリア語「Vorre una billette(チケット一枚ください)」を連発してチケットを購入し、意気揚々とスタジアムに入場した。荷物チェックがあり、しきりにイタリア語で何か聞かれたがひたすら鞄の中身を見せびらかしたところ通してくれた。

チケット売り場らしき建物
チケットに書かれた番号から何となく座席を推定して座る。しばらくすると親子連れがやってきて、僕の席を指差して僕の席取られてるんだけどなんとかしてよパパみたいな感じのことをしゃべっていたが、黙殺したところ彼らは別の席に座り事なきを得た。

スタジアム

試合前、最近調子に乗っている後輩にだめだしをする先輩審判
15時3分過ぎくらいにキックオフ。スタジアムは半分弱くらいが埋まっている感じだ。

テンションが上がりすぎてキックオフ直後に発煙筒を炊いてしまったフーリガン達
どうも今日はシーズンの最終節らしく、トリノもチッタデッラもプレーオフ進出が確定しているため、消化試合的な雰囲気だ。心無しか先発メンバーの背番号も86とか60とか大きな番号が多い。トリノのエース的存在らしいビアンキも欠場だった。試合はトリノが先制し、その1点を守りきってトリノが勝利。後半のロスタイムが6分と異様に長く、また6分経ってもホイッスルを吹こうとしない審判に文句を言いまくる瞬間が最も盛り上がっていた。試合終了後、ピッチの中に侵入しようとしたおっさんが警備員に捕まったときもかなり盛り上がっていた。

おっさんに拍手を送る人々
満足してスタジアムを後にし、近くにあった公園で休む。公園は広い芝生で、色んな人が色んな過ごし方をしている。日光浴をしている人がやたら多く、カップルの場合は一緒に寝転んでたまにキスをして、たまに盛り上がってしまった女性が男性に覆いかぶさったりしていた。

盛り上がってしまったカップル

盛り上がったカップルを目撃し、別れた彼女を思い出す傷心の少年
他には格闘家らしき2人がスパーリングをしており、1人の男のTシャツの背中には「半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを」という少林寺拳法開祖・宗道臣の言葉が刻まれていた。

気合いの入ったスパーリング
2010年06月06日
朝10時に青年とホテルを出る。青年はギオン君というらしい。青年に導かれるがままにバスと電車を乗り継ぎ、山の上の教会に到着する。ギオン君はこんなアメージングな景色が見れる場所に1ユーロのチケットで来れるなんて本当にアメージングだと連呼していたが、実は1ユーロの他に山を登る電車に3ユーロかかった。1時間程過ごした後、電車で山を下り、Porta Nuova駅でギオン君と別れる。ギオン君はこれからミラノに行き、そこから電車でスイス辺りに行くのだそうだ。

50ポンドの全荷物を抱えて山道を登るギオン君
一人になった後、トリノの中心部をうろつく。トリノにはたくさんの歴史的建造物があり、そこには必ず銅像や石像がある。馬に乗った兵士の像が多いのだが、馬には巨根のものや若干包茎気味のものがあり興味深い。

銅像

馬、巨根
馬の下半身に気を取られて歩いていたらいつの間にか怪しげな店が建ち並ぶスラム街的な場所に迷い込んでしまい足早に通り過ぎる。帰り際にカルフールに寄って夜ご飯と朝ご飯を買い込み、帰宅。

誰が着るんだ

なんか怖い
2010年06月04日
スーツを着て8時ごろに部屋を出る。10時にEnviParkというところでとある会社の人と面会することになっている。トラム乗り場に到着するが昨日同様どこでチケットを買ったらいいのかが分からない。近くに売店があったのでおじさんにバスチケット? と聞いてみたところ、ノ、と無下に断られる。どこで買えますかと身振りを交えつつ英語で聞いてみると、おじさんは身振りを交えつつイタリア語で何かしゃべった。僕はそれをトラムの中に券売機があって買えると言っていると解釈し、丸腰で乗り込み、結果的に無賃乗車になった。

謎のファキンジャップの登場に目を合わさないよう警戒する人々

途中で出会った葉加瀬太郎ばりのロン毛のおじさん

途中で出会ったマリオブラザーズっぽい感じの女の子2人組
最寄り駅からEnviParkまで歩く。途中スーパーみたいなところがあったので水を買う。一応地図の通り歩いているはずだが本当に合ってるかなと心細くなってきたところでそれらしき看板を発見する。

ここがEnviParkだ
EnviParkは複数の中小企業が拠点を構えるサイエンスパークみたいなところだ。中に入って目的の会社がある場所に行ってみるが誰もいない。入り口が沢山あってどこがメインの入り口なのかも分からず、窓を覗き込んでハローハローと怪しげに歩き回る。あの怪しいファキンジャップは何だとパーク内がざわめきだしたころ、一人のおじさんが現れて担当者を探してきてくれた。
会社では施設を見学させてもらい、昼ご飯もごちそうになってしまった。この後はどうするんだと聞かれたので、トリノ市内を見て回ろうと思っていますと答えたら市内の観光スポットを色々と教えてくれた。ただ今日は18時ごろからバス会社がストライキをするらしく、21時までバスが動かないから気をつけろよと言われる。
車でトラム乗り場まで送ってもらい、無賃乗車は心が痛むので30分くらいかけて歩いてホテルに戻る。私服を着替えて、お腹がすいたので外に出る。ちょっとした広場があり、そこにカルフールがあったので食材とお皿とナイフとフォークを買う。子供連れがサッカーをしており、僕の方にボールが転がっていたので子供に蹴って渡してあげたところ、子供はなんだこいつみたいな顔をして両親の元へ逃げ去っていった。うろうろしていたら18時ごろになり、ストライキが始まってしまったのでおとなしくホテルに戻ることにする。
カルフールからもどると、相部屋のおじさんが窓を眺めていた。おじさんはタバコを指差しながら何かしゃべった。イタリア語で意味は分からないがタバコを吸ってもいいかと言っているようだ。僕はオーケーオーケーと言い、ご飯を食べるジェスチャーをしてここでご飯を食べてもいいか聞いた。おじさんは笑ってオーケーだと言った。それからおじさんは窓を眺め、僕は買ってきた皿に買ってきた食材を盛りつけて買ってきたナイフとフォークで食べ始めた。おじさんはひたすらじっと外を眺めている。僕は本を取り出してご飯を食べながら読み始めた。日が落ち始めて、少しずつ暗くなってきた。おじさんは僕が本を読んでいるのに気づいて、部屋の電気を付けてくれた。おじさんが外を眺めているのを邪魔したくなかったのでちょっと申し訳なかった。ご飯を食べ終わるとおじさんの携帯が鳴り、何か話した後外に出かけて行った。入れ替わりに相部屋の別の青年が部屋に入ってきた。どこから来たのかなど雑談をした結果、明日一緒に山に行くことになった。風呂に入って11時に寝た。

黄昏のおじさん
2010年06月02日
6時ごろ起床し、朝にレッチェを離れるので部屋の掃除をする。8時半にアンドレアさんが車で大学に連れて行ってくれた。ピライノ教授が大学から空港へのタクシーを手配してくれているそうだ。

アンドレアさんの家
大学の各部屋を訪問してみんなとお別れをする。みんなは先生が帰ってしまうことがとても残念そうだったが、9月にまた会えるよねと笑っていた。ピライノ教授とタクシーの待ち合わせ場所に行く途中、先生は桑の実の美味しさを熱心に教授に伝え、またどこから取り出したのか生わさびの小袋をいくつか教授に手渡していた。10分遅れでタクシーが到着し、ピライノ教授ともお別れする。先生と教授とはハグをして、僕と教授とは握手をしてタクシーに乗り込む。
タクシーに乗っている間中、先生はひたすらしゃべり続けていた。いやー10年前の半年間を2日間で駆け抜けるように思い出しました。みんなホントによくしてくれて、うーんホントにありがたいことです。みんなそれぞれの人生を歩んでいますね。若い人は10年経つとすっかり変わりますね、年寄りは老いていくだけだ、はやく不老不死の研究を完成させないといけないですよホントに。日本では若い人はなかなか大変ですよね、パーマネントなジョブしかないんだもん。みんな転々と、渡り鳥をしてますよ。私も若い頃はいろいろと悩んだものだ。自分の研究は世の中にどんな風に役立つのかって考えこんでしまってね。研究者を辞めてジャーナリストになろうかなと思ったこともありますよ。人間誰でもそういう悩みは持ってますよ、どんなに成功してる人でもそうだと思いますよ。
離陸1時間前に空港に到着。チェックインしてゲートに向かう。先生は搭乗が始まった瞬間にお土産屋さんを発見し、ジャムとドライフルーツを購入したものの、鞄の中に収まりきらず、鞄から荷物を出して整理整頓を始めたため搭乗するのがギリギリになった。

飛行機
1時間でローマに到着。先生はここからドバイ経由で日本に帰国し、僕はトリノに向かうことになっている。先生はエミレーツ航空のチェックインカウンターで、広い席にしてくれと係の姉ちゃんにしきりにお願いしている。便は満席なので無理ですが、通路側にしたので少し足を伸ばせますよと姉ちゃんが答えたが、それでも食い下がって何とかスチュワーデスさんの席に座らせてくれと交渉していた。結果どうなったかは分からない。握手をして、先生は出国審査のゲートへと消えていった。先生と離れると、急に隣が静かになって変な気持ちだった。
18時ごろにトリノ到着。予約しているホテルというかホステルまでは、まずシャトルバスに乗ってPorta Nuovaという駅に行き、そこからさらにバスに乗って最寄りのバス停まで移動するらしい。空港出口付近にBus Parkという看板が出ていたのでその通りに進んでみるがバスターミナルらしきものはなく、駐車場とバスの停車ラインがあるだけだった。途中に鉄道の駅があったのでこれでもいけるかなと思って色々見てみたが、人が構内に一人もいないのと全部イタリア語だったのでやめにする。空港に戻ってインフォメーションの姉ちゃんに聞いてみるが、外に出ろとしか教えてくれない。泣きそうになりながら空港内をうろうろしていると、空港出口にそれらしきバスが停まっているのを発見する。急いで乗り込もうとするが運転手からチケットが無いとダメだこの野郎と多分イタリア語で怒られる。空港に戻ってチケット販売マシーンらしきものを触ってみるが、何を押しても反応しない。運転手に機械が壊れてるぞといったところ、カウンターで売ってるから買えこの野郎と多分イタリア語で怒られる。購入して意気揚々とバスに戻ると、バスはちょうどドアを閉めて発進したところだった。待ってくれてもいいじゃねえか。次便のバスに乗ってPorta Nuova駅に到着。

なんとかPorta Nuovaには着いた
乗り継ぎのバスを探すがどこから乗ったらいいのかが良く分からない。チケットをどこで買ったらいいのかも良く分からない。駅構内にインフォメーションカウンターの案内が出ていたので矢印の方向に進んでみたがどこにあるのか良く分からない。何もかもが分からないまま1時間程駅をさまよい、めんどくさくなったのでタクシーに乗る。タクシーの兄ちゃんは、今横断歩道を渡っている姉ちゃんは多分ペルー出身だぜと謎のペルー情報を僕に提供しつつたくみに町をすり抜ける。

ペルー情報に詳しいタクシーに乗車
多分ここなんだけどなあと停車するが、ホステルらしき建物は一切存在しない。とりあえず降りて建物を調べてみると、ドアの前にホステル名が書かれたA4の紙が貼ってあった。タクシーの兄ちゃんにあったあったというと、兄ちゃんはグッドラックと言って颯爽と車で駆け抜けていった。

見た目完全に普通のアパート

目立たなさすぎ
ホステルのマスターらしきおじさんに名前を告げてチェックインする。部屋は8人の相部屋で、入るとアングロサクソンっぽい若者がいた。ケベック州出身の何とか君という奴らしい。とにかく眠かったので夕食もそこそこに寝る。トイレのドアにノブが無く、中に入ってから開け方が分からなくて死ぬ程焦った。

開け方が分からずパニックに
2010年05月31日
さすがに昨日は疲れていたのか、7時ごろに起床。先生がコンロの前で何かしていたので、お湯を湧かしているのかと思ったら昨日パックしてもらった食事の残りを火にかけていた。先生、それはちょっとやばいっすよ。え、底がアルミだし、大丈夫なんじゃないの。でも先生、あそこに電子レンジがありますから、皿に移して温めましょう。あ、ほんとだ、じゃあそうしよう。
下に降りるとアンドレアさんがいて、もうすぐピライノさんが来るから大学まで車に乗せてもらったらと提案してくれた。先生は歩いて待っている間アンドレアさんが紅茶を入れてくれた。先生はコーヒーが苦手で紅茶を飲んでいたのをずっと覚えていたのだそうだ。

朝の紅茶を楽しむ先生達

なぜかドラゴンボール
アンドレアさんの家には絵がたくさん飾ってある。その中の半分くらいはアンドレアさんが描いたものだ。先生はアンドレアさんの絵の中で昆虫や動物を描いたものが好きらしいのだが、僕は崖の上に家が並んでいる絵が好きだった。
ピライノ教授の車で大学に行き、ボエロ教授のところに行く。昨日のピライノ教授に引き続き、今日はボエロ教授のインタビューを撮影する。ボエロ教授のリクエストでオリーブに囲まれた怪しげな石段のところでインタビューを開始するも、3分程撮影していたら電池のバッテリーが底をついてきた。昨日ピライノ教授のインタビューを撮影してから充電するのを忘れていた。
やばいと思いながらも、ボエロ教授があまりにもノリノリで話しているので止めるに止められず、6分程経過したところで電池が切れた。これはやばい。急遽パソコンを取り出し内蔵カメラで撮影することにするが、慌てて操作を間違ったりしてうまくいかない。そうこうしているうちにボエロ教授の話が一段落し、おいお前ちゃんと撮影できてるのかと聞かれた。はいちゃんと撮影できてますよとごまかしたが、でもお前カメラの前に立ってたじゃねえかこの野郎と言われてすぐにばれた。音声は別マイクで保存できているので、切れている部分は画像を挿入してごまかすことにした。その後はパソコンで問題なく撮影でき、ボエロ教授の機嫌も収まった。危ない危ない。
インタビュー終了後、南端の海岸に行くことになった。9月に開催される学会の会場とホテルがあるらしく、先生が下見をしたいそうだ。クロアチアから来たイヴォナという女の子が車で連れて行ってくれるらしい。他に初日に来たジャコブ君とジョルジュ君がついてきてくれた。

イヴォナ

ジャコブ(右)とジョルジュ(左)に囲まれ上機嫌のイヴォナ女史
ジョルジュ君は西武警察ばりのグラサンを付けており見た目ちょっと怖いのだが、話をしているうちにどうやら彼がシチリア島出身だということが判明する。ジョルジュ君だけでなくジャコブ君もシチリア島出身らしい。僕は後部座席で彼ら2人に挟まれた格好で座っていたのだが、以後姿勢を正して礼儀正しくすることにした。
30分程すると海が見えてきて、イヴォナが車を止めてここが学会会場ですと言った。車を降りて近づいてみたらそこは小さな博物館だった。海の生物の化石や標本が置いてある近くに、椅子が並んだ小さな部屋があった。ここでメインの発表やらが行われるらしい。先生、めっちゃ狭いですけど大丈夫っすか。あー、参加者は40人くらいだから充分充分。しばらく見学していたらスタッフらしき兄ちゃんが先生に近づいてきて、博物館について色々説明した後、博物館の紹介ビデオを見せてもらった。ビデオには色んな海の生き物が次々に出てきて、先生はその都度生き物の名前を教えてくれた。
ホテルへはスタッフの人が車で案内してくれることになった。ところが先生は歩いて5分くらいの場所にあるから歩きましょうと主張し、結局みんなで歩くことになった。海岸に出て、スタッフの人がホテルはあそこです、というと、先生が、あれ、あんなに遠いの、だいぶ歩かなあかんなあと言って皆のひんしゅくを買っていた。

海辺で黄昏れるおじさん

海辺で働くおじさん

海辺で打ち合わせをするマフィアじみた学生達
ホテルにはぴっちりした黒シャツを着たマスターらしきおじさんがおり、部屋を案内してくれた。学会期間中、午後は自由時間で各自海で生物を採取したり実験したりできるらしく、先生はしきりにシーサイドの部屋にしてくれとおじさんに主張していたが、おじさんはその都度ここは海に面したホテルだから全部屋シーサイドだと説明していた。
先生の英語は文法的にやや問題があり、一見何を話しているのか良く分からないのだが、相手にはきちんと伝わっている。それは先生の言葉には熱がこもっており、何かを伝えたいということがよく伝わるので、相手が内容を理解しようと傾聴し、想像してくれるからだと思う。
ホテルから出ると、イヴォナが心なしかイライラしている。どうやら早く大学に帰りたいようだ。先生はそんなことは全く気にせず近くのジェラート屋に連れて行ってくれた。今まで先生におごってもらっているのでここは僕がクレジットカードで払いますと言ったが、結局先生が皆におごってくれた。美味しい美味しいといいつつも、みんなイヴォナが気になって若干早めに平らげる。さあ出発しようかと立ち上がった瞬間にトラックが前を通り過ぎた。果物売りのトラックで、先生は見た瞬間にこれは買わねばなるまいと走り出す。先生はチェリーを1袋買うことにして、お金を払おうとしたら高田純次似のジェラート屋店長が俺のおごりだといってチェリーを渡してくれた。先生はいたく感激し、店長に名刺を渡していたが店長は電話中で若干対応に困っていた。

電話中の店長に名刺を渡す先生
車に乗るとイヴォナのイライラは頂点に達し、遠回しではあるが露骨に早く帰らないと行けないんだけどと言い出した。遠くから友達が来ており、今日しか会えないのだそうだ。先生はお土産を買う為にどうしてもスーパーに行きたいらしい。先生は明日帰国するのでこの主張は譲れないらしい。先生はイヴォナにすまんねすまんねと言いつつ、逃げ水現象とその日本語の由来をイヴォナに教えたりしていた。結局大学近くのスーパーに寄り、お土産の紅茶パックを明日の朝食を速攻で買って大学に戻った。先生は無事お土産が買えて大変満足げだったが、よく見ると買った紅茶パックのうち1つにはメイドインスリランカと書いてあった。

スーパーの攻略計画を検討する銀行強盗らしき男
大学に戻ると、先生がビデオを見ようと言い出した。10年前に撮影した実験ビデオがあるらしい。実験室のビデオデッキで見始めると、クラゲの顕微鏡映像がひたすら続いていた。先生は最初、いやーこれは懐かしい、白浜で穫ったベニクラゲですよなどとはしゃいでいたが、数分後に早送りで見ましょうかといい、最終的に寝ていた。合計15時間のビデオを10倍速で見たために90分で見終わった。
時計は17時を回っており、いったんアンドレアさんの家に戻って休むことにした。先生の凱旋を祝し、今日はアンドレアさんの家にみんなが集まってパーティーが開催されるのだ。先生は相当眠いらしく珍しく無言で歩いていたが、大学の駐車場に桑の木を発見し、近づいて実を食べたところものすごく美味しかったらしく、いやーこれはホントにすごい、白浜にも桑の木があるけどこんなに甘いのは見たことがない、熟してない赤い実でもすごく甘いよ、やっぱり太陽が良く当るからだねえ、太陽さん美味しい果物をどうもありがとうなどと話しながら実を食べまくっていた。ようやくほとぼりが冷めたようでさあ行きましょうかと歩き出し、いやー美味しかったですねえといいながら別の桑の木に近づき、再び実を食べ始めた。これをあと2回繰り返し、合計100粒以上の桑の実を平らげて先生はとても満足げだった。
家に帰るとすぐに寝た。8時半ごろにノックの音がして、開けると見知らぬ女の子が立っていた。ボエロ教授の娘でガイラという子らしい。10年前は6歳だったガイラに先生は驚愕していた。ガイラに連れられて下に降りるとそこにはピライノ教授をはじめ10人くらいの人が集まっていた。昨日会ったピライノ教授の彼女と息子も来ていた。先生はお土産として梅干しを持ってきていたが僕は何も持っておらず、しょうがないのでおやつとして持ってきた「きのこの山」の小さい袋入りを集まっていた子供にあげてみたところ割と好評だった。
暗くて良く分からんけどパーティーの様子
ボエノ教授は陽気で、カケコキク、コケクキカとしきりに繰り返している。先生がサシスセソとかナニヌネノとかいくつか教えてあげると、ザジズゼゾとかパピプペポなどと勝手に他の子音の行を言い始めた。教授、それはまだ先生が教えてないですよというと、自分で発明したんだと言った。すげえな教授。
アンドレアさんが作ってくれたパスタはとても美味しかった。申し訳ないが昨日ピライノ教授に連れて行ってもらったレストランよりもよっぽど美味しい。作り方を聞いてみたら、詳しくは分からなかったが具材や調味料を入れる順番が複雑で、下味をしっかり付けているようだった。パスタの後、サラダとチーズとフルーツとジェラートとアンドレアさん手作りのケーキを食べてお腹がいっぱいになった。冷えてきたので2階に上着を取りに行き、座って体を温めていたら、下から何やら音楽が聞こえてきた。よく聞くとどうも日本語で、どうやら先生が持ってきたカラオケDVDが上映されているようだ。これは見なければと急いで下に降りてみたところ、DVDを見ていたのは眠そうなボエロ教授だけだった。22時を過ぎたころに皆が家に帰りだし、僕らも寝た。
半寝のボエロ教授に歌詞の説明をする先生
2010年05月29日
時差ぼけもあってか朝5時ごろ起床。先生も早々に起きて論文の校正をしていた。昨日の残りを朝食として食べる。キッチンに粉末コーヒーのようなものがあり、先生が飲もうと言ってプラスチックのコップを持ってきた。エミレーツ航空でもらったものを拝借したらしい。いやーこのコップ、座りがいいもんだからつい持ってきちゃったよといいながらコーヒーの粉をカップの1/3くらい入れる。先生、それ入れ過ぎじゃないっすか。いやこんなもんでしょ。お湯を注ぎ、口に運んで0.5秒で先生の顔が曇る。なんだこれ、ドロドロじゃないか、どうなってるんだよ。先生、それは多分入れ過ぎなんですよ。えー、僕これ好きじゃないからあげるよ。半分もらってお湯を足し、飲んでみたら結構美味しかった。
準備をして9時前に大学に出発。歩いて20分程で大学に到着する。

道ばたの植物観察に余念がない先生

大学の入り口
10年前と変わらない姿に先生は感激している。ひゃー、懐かしい、変わってないなあ。あっ、この植物はキョウチクトウの仲間かな。うーん、いい匂いがする、なんだろうこれは。この大学には化石がゴロゴロ落ちてるんだよ、昼休みに良く拾って集めたんだよなあ、あっ、あのオリーブの木、あれに拾った石をよく投げてたんだよなあ。あれ、あのオリーブ、全然成長してない、10年前と全然変わってないよ、ひゃー、不思議だ。あっこの博物館、これは新しくできたとこだな、これは是非後で行かないと。レッチェの市内にも博物館があってね、いやそれは別に大きくないから行かなくていいんだけど。

何とか学部の建物

謎の遺跡らしき建物

変わらない景色に感激する先生

謎の日本人にカメラを向けられ足早に歩く学生達

昨夜のデートの様子を語り合う学生達
先生の興味が尽きないうちに生物学部の建物に到着。先生が実験していた部屋などを見ながら進むと前からハイハイハイ! という声がして研究室のボスであるボエロ教授が現れ、先生と10年ぶりの再会を果たす。他にも秘書さんや当時准教授だった人など、様々な人が先生のもとに集まってきた。ひとしきり再会を喜んだ後、ボエロ教授に最近の状況を教えてもらう。教授は先生のことを親しみを込めてシンクボタと呼び、話題が変わるたびにいちいちシンクボタシンクボタと連発しているあたり、先生がいかに親しみをもたれていたかが良く分かる。

10年前と変わらない実験室に感激する先生

ボエロ教授

若かりし頃のボエロ教授

ピライノ教授と水槽を眺める先生
ひとしきり近況を聞いた後、先生がさっき行きたいと言っていた博物館に行く。レッチェ近辺で見つかった化石を展示する古生物博物館である。建物は完成しているが公開はされていなかった。設計ミスか分からないが、一度大雨が降ったときに雨漏りしまくって床板がデッコボコになり、えらいことになっている。

床板がボッコボコ
そんな中でも数人のスタッフが陽気に仕事をしており、館長自らが案内をしてくれた。イルカの先祖の化石を一つ一つボンドでくっつけて全体を復元したものがあり、先生はいやーこれはホントにすごい仕事だと感銘を受けていたが、自分の専門である海洋生物の化石以外には基本的に興味が無いらしく基本的にスルーしていた。突然スピルバーグ監督みたいな人物が出てきて、誰だこの人はと思ったら先生が以前お世話になった古生物学の教授だった。別れ際に博物館の館長が1冊の本をくれた。大学に関係する偉大なエンジニアにまつわる書籍だそうだが、全編イタリア語であり詳細は不明である。

館長から説明をうける先生

昔のイルカ

スピルバーグ似の教授と先生
博物館見学後、食堂で昼食を取る。先生が10年前に足しげく通っていた食堂だ。外の日差しがとても強く、二人ともとても喉が渇いていたのでまずは飲み物をぐっと飲む。すると先生のうめき声が聞こえてきた。グレープジュースを買ったつもりが赤ワインだったらしい。紙パックの赤ワインが売っているとは驚きだ。どうしよう、僕お酒強くないからもう酔っぱらってきちゃったよといいながら先生は結局ワインを飲み干していた。

食堂
食後、先生が良く化石集めをしていたという広場を訪れる。先生はここで、逆立ちをしたり、化石の入っていない石をオリーブに投げたり、オリーブの葉を蹴りの風圧で落としたりして体を鍛えていたらしい。その際何度か警備員に尋問されたそうだが、謎の東洋人が石を投げたり蹴りを入れていたら、警備員としては尋問せざるを得ないだろう。

昔を思い出して逆立ちする先生

昔を思い出して蹴りを入れる先生
昔を思い出して投石する先生
ピライノ教授の部屋に戻り、最近の近況を聞きながらインタビュー内容の打ち合わせをする。先生は先ほどのエクササイズが効いたらしく、ほぼグロッキー状態で話を聞いている。先生の話の聞き方はやや独特で、基本的に相づちがとても多く、しかも相手が結論を話す2,3単語前にうーん、という大きな相づちを打つのが特徴である。一見適当に聞き流しているように見えるのだが、耳慣れない専門用語が出たり論理的におかしい点が出てくると相づちのうん、がうん? にちゃんと変わるため、実は全て内容を理解しているらしい。ただ今回はワインの影響で後半は完全に眠ってしまった。ピライノ教授は初めは先生と僕に半分ずつ視線を送っていたが、先生の眠りが深くなるにつれて僕への視線が多くなり、最終的に僕とマンツーマンで話をしていた。ピライノ教授には今日の夜8時ごろからアンドレアさんの家でインタビューを撮影することになり、僕らは先に家まで戻ることにした。
家に戻ると、昨日までの移動と短い睡眠時間による疲れがどっと出た。8時まで仮眠を取ることにする。8時過ぎにピライノ教授がやってきた。イタリアの夏は日が長く、夜9時くらいにようやく日が沈む感じで周りはまだ明るい。ただ暗くなるとインタビューが撮影できないので早めに準備をする。先生にインタビューをしてもらい、暗くなる前に無事撮影を終える。撮影後、ピライノ教授が食事に誘ってくれ、教授の車でレッチェ市内に移動する。
車を降りると見慣れない女性と少年が現れる。教授の彼女とその息子さんらしい。息子は11歳で、大人と話すよりはゲームの方が楽しい年頃のようで、歩きながらDSを取り出した。僕はそれを指差し、俺もDS持ってるというと彼はちょっと笑った。ゲームがスーパーマリオだったので、俺もそれ持ってるというと彼はまたちょっと笑った。よく見ると彼が持っているのはマジコンだった。

夜のレッチェ市内
レストランでは色々食べてみたいという僕らのリクエストをもとに、ピライノ教授が注文してくれた。白ワインで乾杯し、飲んでみたら炭酸が入っておりとても美味しかった。息子は食事が一段落するたびにDSを取り出し、そのたびに女性に怒られていた。食事はピライノ教授がおごってくれた。たくさん料理が出て食べきれなかったので、家に持って帰ろうと先生が提案した。ピライノ教授はイタリアではあんまりそういうことはやらないんだけどと言ったが、いやー、もったいない、明日の朝ご飯にしようと繰り返す先生の熱意に負け、店員と交渉してパックにして詰めてくれた。先生は、フライドポテトは息子さんにあげようと提案したが、息子が暗に拒否したためか結局フライドポテトはパックされなかった。僕はこの時点でまだ1ユーロも使っていないことに気づいた。
時計は23時を回っており息子がかなり眠そうな感じだったが、可知さん、ここはちゃんと見ておいた方がいいですよという先生の熱意で市内の各所を歩いて回る。途中、先生が自転車を買ったという店を発見し、先生が店の店主らしき人物に私を覚えていますかと話しかけた。店主は英語が話せないようだったのでピライノ教授が通訳すると、店主は思い出したようで顔がぱっと明るくなった。先生は興奮し、ここで赤い自転車でライトがパッパッと点滅するやつを買ったんですよと、ピライノ教授に日本語で話しかけていた。

謎のマネキン

謎の落書き
最後にジェラート屋に寄り、ピライノ教授に家まで送っていただいた。10年前も、毎週こんな風にみんながごちそうしてくれたんですよ。ほんとにありがたいことですよと先生は何度も言っていた。先生、それは先生の人徳ですよというと、先生はいやあそうかなあと照れて笑っていた。

ピライノ教授夫妻
京大瀬戸内臨海センター准教授の久保田信氏と、イタリアのレッチェを訪問することになった。Zukan.TVの一環で、久保田氏が10年前に共同研究していたUniversity of Salentoの人々にインタビューをするのが目的である。
先生とは空港で待ち合わせすることになっている。23時15分関空発ドバイ経由ローマ行きの便だ。僕は9時ごろに到着して先生を待っていた。チェックインが始まってしばらくしても先生は現れない。やや不安になっているところに先生から電話がかかってきた。いやー、りんくうタウンでお風呂に入ってて、空港着が22時を過ぎるんだけど、大丈夫よねと言うので、先生、あのー、そろそろチェックインが終りそうな感じなんですけどと答える。あれ、23時45分発じゃなかったけ。いや先生、15分発です。こりゃ大変だ、というやり取りの後が電話が切れる。チェックインのファイナルコールが空港内にこだまし、やばいよやばいよと思っていると先生がうちわ片手に現れた。いやー、雨でびっちょびっちょだよ、温泉入っててねえ。先生、時間がやばいのでとりあえずチェックインしましょう。なんとか間に合った。
深夜便なのでずっと寝ていようと思ったら、夕食が出るらしい。先生はりんくうタウンでたらふく飯を食ったらしく、いやーもう食べれないからいらないよと言っていたが、料理が来たらワインとともに速攻で平らげていた。機内誌で気になる記事があったらしく、破いて保管していた。先生は酔いが回ってすぐに眠くなり、ワインを飲んだからすぐに寝れそうだよと言った20秒後にいびきをかいていた。
5時ごろにドバイ着。待ち時間が4時間くらいあり、その辺で時間をつぶすことに。先生、寝転べそうな椅子があります、ここで休みましょう。うーん、光の当り具合がイマイチだな。10分ほど歩き回って光の当り具合が良さげな椅子を発見し、座る。途中、先生がシャンプーをしにトイレに行ったりしていた。
ドバイからローマへの飛行機は約7時間である。さっきの便では殆ど寝ていたが、今回は昼の便なので映画をみて過ごすことにする、先生は日本の映画や音楽がたくさん見聞きできることに驚愕し、エミレーツ航空を絶賛していた。20世紀少年を見ようと張り切っていたが、いつの間にか眠りに落ち、起きた後は日本の歌謡曲を聴いてリズムを取っていた。僕はLost in Translationを見て、スカーレットヨハンソンの演技が素敵だと思った。
13時ごろにローマ到着。さらにブリンディシ行きの飛行機に乗り換える。待ち時間がまた3時間程あったので、空港内のレストランで食事をとる。僕はユーロを一切持っておらず、先生におごっていただく。

ローマの空港

昼ご飯

離陸を前に腹ごしらえをするイタリア人家族

テンションが上がりすぎて今からユニフォームを着てしまったフーリガン達
時間になったのでゲートに行ってみるが少し遅れているようだ。先生が隣にいたアスリートらしき人物に話しかけたところ、ペンタスロンのチームだった。ブリンディシで大会があるらしい。オーストリアと、オランダと、ブラジルの選手がいた。機内は満席で、荷物を上の荷物入れに入れようとよいしょと持ち上げた瞬間に別の人が荷物を入れてしまい、オーストリアの選手団に爆笑される。結局アテンダントの兄ちゃんがスペースを作って入れてくれた。

オーストリアのペンタスロンチーム

オランダの美女ペンタスロンチーム
1時間遅れで飛行機が出発し、18時半にブリンディシ到着。空港には先生の知り合いであるピライノ教授が迎えに来てくれていた。PhDのジャコブという男前も来てくれていた。ピライノ教授の車でレッチェのホテルまで送ってもらう。ピライノ教授は先生との思い出話に盛り上がりつつ、時速140kmで前の車を煽りまくっていた。先生がピライノ教授に奥さんはお元気ですかと聞いたところ、教授はいや僕は離婚していて、今はいい友達なんだと答え、先生はいきなり地雷を踏んでいた。
ホテルに到着したとピライノ教授が言うと、あれ、ここなんか見覚えがあるなという先生の声。アンドレアさんという先生の知り合いの家らしく、2階を貸してくれるのだそうだ。部屋は広くて綺麗でキッチンもある。しかも遅い到着を見込んで夕食を買っておいてくれていた。その夕食の中に生ハムとモッツレラチーズがあることに先生は驚喜し、10年前はこの2つを食べまくって、大学で受けた健康診断の数値がえらいことになったという思い出を食事中に3回くらい教えてくれた。22時ごろに就寝。移動に24時間くらいかかった。ようやく足を伸ばせて寝られることが幸せで、すぐに眠りにつく。

お借りした部屋

夜8時なのにこんなに明るい