世界標準の経営理論

  • 著者: 入山章栄
  • 印象: 3+ (1-3)
  • 読んだ時期: 2020年1月

 

子供の本を買うために梅田の本屋に行った際、RoboTimeという工作キットみたいなやつとどちらを買うかどうか迷い、帰る3分前に買うことにして、買ってよかった本。

タイトルの通り、過去の主要な経営理論が解説されている。日経新聞とかでも結構大々的に広告されており、まえがきと目次を読むと内容がだいたい分かるみたいな薄い内容なのではと若干警戒心を持ったが、そうではなかった。

 

冒頭に、なぜこの本を書いたか、なぜ自分にこの本が書けるのか、ということが熱量を持って書かれており、共感できる。また、僕のような素人が理解できるように、よく考えて書かれた文章だということが読んでいて伝わってくる感じがある。なので読みやすいし、読もうと思わせてくれる。ちょうどいい感じの距離感と間合いで説明してくれるガイドと一緒に美術館を巡るような感じで読んだ。辞書みたいな分厚さの本だが、分厚さが著者の気合を表していると思う。

全体を読み終わった結果、自分は心理学ディシプリンに興味があると思ったので、最後の方に書いてある関連書籍を買った。

 

ちなみにこの本を買いに行った際、本屋の前で猿回しをやっていたのだが、猿が歯を見せて観客を威嚇しようとするのを、猿回しの人がマジな感じで「そんな顔したらアカン!」と言いながら猿と組み合う場面が3回くらいあったのだが、あれがマジだったのが演出だったのか、未だにわからない。

 

ちなみに、前述のRoboTimeは、昨今のコロナウイルスの影響で学校が休みになったため、子供のために2月末に買った。